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【国際】ベトナム、米国と20億ドル超の農産物輸入で合意

農業・環境代表団と米国アイオワ州代表者の会議
(C)THANH NIEN

ベトナム、米アイオワ州で農産物取引契約を締結 総額20億ドル超に

米国を訪問中のベトナム農業・環境省の代表団が、アイオワ州で農産物輸出入に関する覚書を締結した。取引総額は20億ドルを超え、うちアイオワ州からの輸入分が8億ドルにのぼる。

2025年6月2日(現地時間)、ドー・ドゥック・ズイ農業・環境大臣率いるベトナム代表団は、訪米の最初の訪問地として米国アイオワ州を訪問した。

アイオワ州は、年間約5,000万トンのトウモロコシを生産する米国有数の穀倉地帯であり、ライ麦や小麦、果物の栽培も盛んである。一方のベトナムも、世界有数の農産物輸出国として、世界の食料安全保障に貢献している。

両国代表は現地で開催された円卓会議において、農産物分野における現状と潜在的な協力の可能性について意見交換を行い、高品質な農産物の相互輸出促進に向けた協議を行った。

同会議では、アイオワ州との取引に関する5件の覚書(MoU)が締結され、今後3年間で合計約8億ドルの農産物輸入が実施される予定である。これは、従来の年間平均4,400万ドルの輸入額に比べ、大幅な増加となる。

具体的には、カイアン・ビントゥアン社がAG Processing Inc(AGP)から約100万トンの乾燥大豆(約3億8,000万〜3億9,000万ドル相当)を、United Grain社からトウモロコシと小麦計90万トン(約2億5,000万ドル相当)を購入する予定だ。

さらに、ベトニャットグループはPOETグループと契約を結び、蒸留穀物残渣(DDGS)10万トンおよび大豆ミール10万トン(総額6,000万〜7,000万ドル相当)を輸入することで合意した。

このイベントは、両国企業にとって新たな商機を生み出すだけでなく、ベトナムと米国の農産物流通のサプライチェーン強化にも貢献し、米国の先端農業技術のベトナムへの移転にもつながると期待されている。

ドー・ドゥック・ズイ農業・環境大臣は、「今回の覚書締結は、両国企業の実質的な協力関係を深めるスタート地点となり、戦略的パートナーシップの強化に貢献するものだ」と述べた。

世界的な気候変動やサプライチェーンの混乱、市場の不安定化などの課題が増す中、市場の多様化は食料安全保障の確保に不可欠な戦略となっている。ベトナム政府は、アイオワ州をはじめとする米国のパートナーと共に、公正かつ透明で持続可能な農業貿易の拡大に取り組む方針である。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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