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【法律】運転時間「週48時間以内」規定撤廃を提案

ベトナムの交通渋滞
(C) TUOI TRE

職業ドライバーの運転時間規制が実情に合ってない

公安省は、現在の道路交通法に定められている「職業ドライバーの運転時間を1週間あたり48時間以内とする」規定を撤廃し、代わりに労働法の労働時間規定を提案する方針を示した。

公安省は現在、公安業務に関わる10の法律の改正・補足に関する法案を作成しており、その中には道路交通安全法の改正案も含まれている。

現行法では、職業ドライバーの運転時間は「1日最大10時間、1週間最大48時間、連続運転は4時間以内」と規定されているが、草案では「1週間最大48時間」の条項を削除し、週あたりの労働時間については労働法に準拠するよう見直す。一方、1日あたりの最大運転時間10時間と連続運転4時間の規定は引き続き維持される。

この提案は、ベトナム自動車運輸協会や運送業界からの要望を受けたもので、現行の週48時間制は、周辺諸国の制度と比べても合理性がなく、企業の運送スケジュールやドライバーのシフトに支障が出ているとの指摘がなされていた。

実際に、多くの運送業者は「運転は専門職であり、行政職のような時間枠で管理されるべきではない」としており、週48時間の制限は、ドライバーの収入減や企業の人件費増加につながっている。

また、ベトナム自動車運輸協会およびハノイ物流協会は、運転時間を週65〜70時間に拡大するよう求める文書を提出しており、国際的な基準との整合を図るべきと主張している。

ドライバーの監視体制も強化へ

改正案では、運送用自動車に対して「ドライバーの映像を記録する装置」の設置を義務化する方針も盛り込まれている。さらに、企業内の輸送車両についても、走行履歴を監視する装置と映像記録装置の両方の設置が求められる。

公安省によれば、こうした措置は交通秩序・安全の確保に加え、運転中の法令違反(スマートフォン操作、定員超過、シートベルト未着用、足でハンドル操作等)や社会秩序違反(車内での暴行や犯罪者の輸送等)の監視・摘発に貢献するものだ。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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