7月1日から死刑適用の犯罪は10種類に 刑法改正で8罪名の死刑を廃止
死刑制度のさらなる縮小へ向けた一歩
2025年6月25日、ベトナム国会は刑法の一部条項の改正・補足法を可決した。この法律は2025年7月1日より施行され、これにより死刑が適用される犯罪は現行の18から10に減少する。
注目すべきは、改正刑法において18の罪名のうち8つの罪に対する死刑が廃止され、これらの罪に対する最高刑は無期懲役となる点である。
具体的には、以下の8罪名が死刑適用から除外された:
- 人民政府を転覆しようとする行為(第109条)
- 社会主義共和国ベトナムの物的・技術的基盤の破壊(第114条)
- 偽造医薬品の製造・販売(第194条)
- 違法薬物の輸送(第250条)
- 平和の破壊、侵略戦争の引き起こし(第421条)
- スパイ行為(第110条)
- 財産の横領(第353条)
- 贈収賄(第354条)
改正法施行後、死刑が適用される犯罪は以下の10種類となる:
- 国家への反逆(第108条)
- 暴動(第112条)
- 人民政府に対するテロ行為(第113条)
- 殺人(第123条)
- 16歳未満への強姦(第142条)
- 違法薬物の製造(第248条)
- 違法薬物の売買(第251条)
- テロ(第299条)
- 人道に対する罪(第422条)
- 戦争犯罪(第423条)
移行条項と政府の方針
改正法には、2025年7月1日以前に上記8罪名により言い渡された未執行の死刑判決は執行されず、最高人民裁判所長官が無期懲役に切り替える旨が規定されている。最高人民裁判所は公安省、国防省、最高人民検察院等と協力し、該当する受刑者を調査・対応する。
政府は、今回の死刑縮小方針について、以下のように理由を挙げている:
- 犯罪行為の性質と深刻度
- 保護される法益の重要性
- 犯罪行為による結果の回復可能性
- 実際の死刑適用状況
- 国際的な死刑廃止・縮小の潮流との整合性
事実、1985年の刑法では44の罪名に死刑が規定されていたが、1999年には29、2009年には22、2015年には18、そして今回の改正で10にまで削減された。
汚職犯罪に関する特例規定 財産横領および収賄に関しては、死刑の代わりに無期懲役が科されるが、減刑の条件が厳格化されている。すなわち、減刑を受けるには、犯人が違法に得た財産の少なくとも4分の3を自発的に返還し、さらに捜査や訴訟において積極的に協力した、あるいは特別な功績が認められる必要がある。
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※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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