露越交流の新たな架け橋に
2025年6月27日、ベトナムのマサングループはロシア最大級の小売チェーン「マグニット」と協力し、モスクワ市内の大型スーパーマーケット「Magnit Extra」において、ベトナム製品の専門売り場「ベトナムコーナー」を正式に開設した。
この取り組みは、ベトナムとロシアの消費者をより近づける文化・経済交流の一環として位置づけられており、オープニングには駐ロシア・ベトナム特命全権大使のダン・ミン・コイ氏をはじめ、両企業関係者や現地パートナーが出席した。
「ベトナムコーナー」では、“熱帯の楽園”をテーマに、即席麺のOmachi、調味料のCHIN-SU、ニョクマムのNam Ngư、コーヒーのVinacafé、お茶のPhúc Longなどの有名ブランドをはじめとした150種類以上のベトナム製品や新鮮なトロピカルフルーツ(マンゴー、ライチ、ドラゴンフルーツなど)が所狭しと並ベラれている。
これらの商品は、今後Magnit系列の全国3万店舗への展開が予定されており、Omachiの即席麺はすでに多くの店舗で取り扱いが始まっている。
開設当日はベトナム伝統舞踊の披露や、フォーやゴイクオン(生春巻き)などのベトナム伝統料理の試食会、ベトナム笠(ノンラー)の配布など、文化と味覚を体験できる多彩な催しが行われ、モスクワ市民の注目を集めていた。
マサングループの輸出事業部長グエン・タン・キー氏は「ベトナム製品の販路拡大だけでなく、文化の懸け橋としての役割にも期待しています」と述べた。
今回の取り組みは、6月12日にハノイのWinMartで開催されたロシアフェア「ロシアコーナー」を受けて実施されたもので、両国の双方向的な文化・消費者交流の深化が期待されている。
マサンは今後、ベトナムの食文化の世界進出を目指す「Go Global」戦略の一環として、輸出事業の拡大と国際的ブランド認知度の向上に注力していく構えだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN