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【社会】「虎の檻」問題 火災リスクより防犯を重視する住民たち

ニャチャン市内の「虎の檻」が設置された集合住宅
(C)TUOI TRE

ベトナム中部の観光都市カインホア省ニャチャン市で、集合住宅のベランダや窓を鉄格子で囲う「虎の檻」が急増している。防犯やスペース拡張が目的だが、火災時の避難経路をふさいでしまう恐れがあり、地域住民と当局の間で対応が注目されている。

市内のグエン・ティエン・トゥアット通りやゴー・ザー・トゥー通り沿いの高層住宅では、多くの家庭がベランダや窓に鉄格子を設置。一部はボルトで完全に固定されており、緊急時の脱出はほぼ不可能な構造となっている。

56歳の住民N.T.Hさんは「火災のニュースを見るたびに不安になるが、防犯と子どもの安全を考えて取り外せない」と語る。一方、62歳のL.V.Aさんは「財産より命が大切」として、最近になって自ら鉄格子を撤去した。

こうした状況を受け、カインホア省警察消防救助隊(PC07)は、住民に対し鉄格子の一部に幅40〜60cmの非常口を設け、鍵を取り出しやすい場所に置くよう指導している。加えて、脱出用ロープや火災避難用マスクの配備も推奨されている。

警察は、定期的な火災訓練の実施に加え、老朽化した集合住宅や仮設住宅に住む市民に対しても、防災意識の啓発活動を強化していく方針だ。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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