個人的トラブルが発端、警察が深夜に緊急出動し無事救出
タクシーを襲撃し運転手と女性に危害
2025年7月20日夜、ベトナム北部のフートー省で、マイ・ドゥック・ザン容疑者(33歳)が個人的なトラブルを理由に、タクシーに乗っていた女性をナイフで脅し人質に取る事件が発生した。
同容疑者は、バイクでタクシーを追跡し、フートー省ヒエンクアン村において、金属棒で車の窓を破壊した上、ナイフで運転手を負傷させた。
さらに車内に侵入し、同乗していた女性客のTさん(29歳)をナイフで脅し、髪を切るなど暴行を加えた。
地元警察が直ちに対応、上層部も現場へ急行
事件発生を受けて、23時頃、ヒエンクアン村警察が通報を受け、フートー省警察本部へ連絡した。直ちにグエン・ミン・トゥアン警察本部長とチュオン・クアン・ハイ副本部長らが現場へ急行し、指揮を執った。
事件の重大性を鑑み、刑事課、機動隊、地元警察を含む複数部隊が出動し、現場を封鎖・包囲し、人質の安全確保を最優先とする方針が決められた。
心理作戦と制圧準備を並行実施
容疑者がナイフを持ち、精神的に動揺している様子だったことから、警察は心理戦を展開することにした。
ザン容疑者の家族(両親や子ども)を現場に呼び、感情に訴える説得を試みた。
同時に、万が一に備えた制圧プランも複数構築され、常に突入可能な体制が敷かれた。
未明2時30分、無傷で人質救出に成功
緊張状態が続いた末、21日午前2時30分ごろ、警察はザン容疑者の制圧に成功し、女性人質を無事救出した。
この間、約3時間にわたる交渉と対応が続けられたが、警察の迅速かつ慎重な対応により、死傷者は出なかった。
フートー省警察は21日、ザン容疑者を不法監禁の疑いで刑事訴追し、身柄を拘束中であると発表した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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