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【社会】監視カメラからプライベート映像が流出・販売も

ハッキングされて流出した家の中の監視カメラ映像
(C)TUOI TRE

SNSで「家庭の様子」が拡散、アクセス権まで売買される実態

家庭の防犯や子どもの見守りを目的に多くの人が家の中に監視カメラを設置しているが、そこからプライベートな映像が流出し、SNSやチャットアプリ上で売買される事件が相次いでいる。

「自宅のキッチンが映っていた」被害者の衝撃

ホーチミン市在住のホアンさんは、友人から送られてきた動画に自宅のキッチンが映っているのを見て、驚愕した。さらに調べると、娘の部屋での私生活まで記録された映像が複数ネット上に流出していることが分かった。

「いつ、どうやってカメラがハッキングされたのか全くわかりません。どれだけの映像が流出しているのか、被害の大きさが読めず困惑しています」とホアンさんは話す。

「盗撮映像コミュニティ」の拡大

実は、家庭内の監視カメラから抜き取られた映像は、数十万人規模のSNSグループやチャットアプリ内で共有・売買されている。
内容は、夫婦の営みや裸の映像、少女の寝室など、極めてプライベートで悪質な映像が多い。

アクセス権まで売買、VIP会員制で拡散加速

中には、映像だけでなく家庭のカメラそのものへのアクセス権まで販売している悪質業者も存在するのだ。会員のグレードによってアクセス権が異なり、VIP会員まで存在する。例えばある業者は、下記のように料金を設定している。

  • 動画視聴のみ(15万VND)
  • リアルタイム映像の閲覧(40万VND)
  • フルアクセス(80万VND)

支払いは銀行振込や暗号通貨で行われ、映像の無断視聴が可能な状態が続く限りアクセス可能とされる。

カメラ使用者の油断と知識不足が原因

科学技術省(旧情報通信省)の統計データによれば、ベトナム国内で約80万台の監視カメラがインターネット上で画像を公開しており、そのうち約45%がセキュリティに脆弱性があるとされている。

特に問題なのが、設置後に管理アカウントやパスワードを適切に設定していないケースで、これが最大の侵入口になっている。

安さに釣られて粗悪品を購入する危険性

格安の中古カメラや出所不明な製品を購入することも、リスクを高める。
そうした製品は、出荷時点で不正アカウントが仕込まれていたり、ソフトウェアの更新がされていないなど、セキュリティホールだらけの可能性が高い。

子ども用ロボット玩具も標的に

カメラ付きのおもちゃや学習用ロボットも、ハッカーの標的になっている。2024年、Kaspersky社の調査では、カメラ搭載の子ども向けロボットが外部から遠隔操作され、親の許可なく子どもとビデオ通話される危険性が確認されている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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