ベトナムのトー・ラム書記長、韓国大統領と会談
8月11日午前、韓国大統領府において、公式歓迎式典の直後、トー・ラム書記長は李在明(イ・ジェミョン)大統領と首脳会談を行った。
李在明大統領は、韓国が常にベトナムを地域外交政策の中心的パートナーと位置づけていると強調した。また、今回がトー・ラム書記長がベトナムの最高指導者となってから初の訪韓であることを踏まえ、両国の相互理解促進、政治的信頼の強化、包括的戦略的パートナーシップの深化に向けた重要な節目であると述べた。
包括的な戦略的パートナーシップの深化
トー・ラム書記長は、ベトナムは一貫して韓国との関係を重視していると表明。今後、実質的で持続的な協力を全分野で進め、これまでに確立した外交関係の枠組みにふさわしい発展を目指す考えを示した。
両首脳は、外交・国防・安全保障分野での戦略的連携を強化するとともに、党、政府、国会、地方、国民交流を含むあらゆるチャネルでの協力拡大に合意した。
経済連携の高度化と労働分野での拡大
両首脳は、経済連携を市場依存型から生産・人材育成を含む協同発展型へと転換し、質・効率・持続可能性を重視する新たな戦略的ビジョンを共有することを確認した。2030年までに両国の貿易額1500億USDの達成を目指し、ベトナム企業の韓国企業サプライチェーンへの参入を支援することで一致した。
また、李在明大統領はベトナム人労働者の受け入れ枠拡大と職種拡大を表明。トー・ラム書記長は韓国企業のインフラ、電子機器、半導体、AI、再生可能エネルギー、スマートシティなどへの投資拡大を歓迎すると述べた。
ODA・文化・教育分野での協力
韓国は、インフラ、研究開発、気候変動対策分野へのODA支援拡大を約束。トー・ラム書記長は韓国の文化・エンタメ産業発展の経験共有を求め、ベトナム文化センターの韓国設立や大学・企業間の人材育成協力を提案した。
観光分野では、2024年に両国間で500万人の相互訪問を記録したことを喜び、さらなる発展を目指すことで一致した。
地域・国際問題での連携
会談では、南シナ海(東海)の平和と安定維持、国際法および1982年国連海洋法条約(UNCLOS)の遵守の重要性を確認。また、朝鮮半島の平和定着が地域と国際社会の繁栄に不可欠であると強調した。
10件の協力文書を交換
会談後、両首脳は国防、安全保障、経済、貿易、労働、文化など多分野にわたる10件の協力文書交換式に出席した。
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