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ベトナムニュース【経済】製造業に復調の兆し

(C) VNEXPRESS

製造業は、依然として苦戦してはいるものの、新規受注の減少ペースが緩やかになり、輸出が増加に転じるなど回復の兆しが生まれている。

S&Pグローバルが2月1日に公表したベトナムの製造業に関するのレポートでは、ベトナムの製造業の各指数は過去3ヶ月間にわたり悪化している。2023年1月の受注量と生産量も引き続き減少している。仕入れ価格、輸入コストおよび、税金の上昇によって製造コストは過去6か月間高止まりを続けている。そのため、各メーカーは販売価格の値上げを余儀なくされている。

調査によれば2023年1月の購買担当者指数(PMI-経済状況を評価するために製造業、サービス業などの民間企業購買担当者を調査した指数)は、47.4ポイントだった。この数字は前月よりは改善しているものの、景気の良し悪しを判断する基準となる50ポイントを3か月連続で下回っている。

この調査の前にベトナム統計総局は、旧正月休みの影響で生産量が減少した影響もあり、1月の鉱工業生産指数(IIP)が前月から14.6%、前年同期から8%減少したと発表している。

一方で、1月の調査による明るい兆しは、新規国内受注の減少割合が鈍化し、輸出受注が3か月ぶりに増加に転じたことだ。その結果、新規受注全体では微減にとどまっている。

また、雇用の減少も鈍化した。サプライヤーの納期も過去2か月間に比べて今月は僅かに短縮されている。

S&Pグローバルの調査では、企業の景況感も3か月ぶりに改善傾向が示されている。それによれば、半数以上の企業が今後12か月以内に生産量が回復するという楽観的な見通しを示している。

S&Pグローバルのチーフエコノミストであるアンドリュー・ハーカー氏は、中国のコロナ政策が緩和され、欧米の景気停滞が予想よりも深刻ではない可能性を示すいくつかの兆候が見られるとして、ベトナムの2023年の経済成長について楽観的な見通しを示している。国際通貨基金(IMF)も、世界の2023年の経済成長率を前回の2.7%から2.9%は上方修正している。これらの根拠に基づき、S&Pグローバルは、ベトナムの工業生産高が6.6%増加すると予測している。

出典:01/02/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作