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【健康】ベトナム保健相「ネット販売の薬、最大50%は偽薬の可能性」

ベトナム保健省のダオ・ホン・ラン大臣
(C)TUOI TRE

ネット販売の薬、最大半数が偽薬の可能性

ベトナム保健省のダオ・ホン・ラン大臣は、世界保健機関(WHO)の報告を引用し、ネット販売される医薬品の最大50%が偽薬や品質不良の可能性があると警告した。21日、国会で行われた薬物・食品偽装対策に関する質疑応答の中で明らかにした。

WHO調査と偽薬の現状

WHOによれば、低・中所得国では約10%の医薬品が偽薬または品質不良と推定される。特にネット販売ではその割合が高く、慢性疾患向け薬やワクチン、抗生物質などで深刻な影響を及ぼすことが懸念される。

ベトナム国内での管理体制

ベトナムでは、ワクチンや生物製剤はすべて国家検査所で品質確認を受け、薬も出荷前に100%のロットが基準を満たす必要がある。流通中もランダムサンプリングによる品質検査が行われ、2024年の偽薬発生率は0.1%以下、品質不良は0.45%と報告されている。

ネット販売の急拡大で偽薬リスク増

ラン保健相は、電子商取引やオンライン販売の急増により、偽薬問題が今後も拡大する可能性があると指摘した。国内の医薬品市場規模は70〜100億USDあり、違法業者にとって大きなビジネスチャンスとなる。そのため、製造・流通・販売の各段階での管理強化が求められる。

消費者への注意喚起と情報提供

国会議員からの質問に応じ、ラン保健相は消費者が購入前に薬の正規性を確認できるシステム整備の重要性を強調した。現在、消費者は主にパッケージや外観で判断しており、追跡可能な情報が不足している。政府はデータベースや偽薬情報の事前通知、広報活動を通じて情報提供を進めている。

ラン保健相は、薬を購入する際は「処方箋に基づく購入」や「信頼できる薬局・病院」を利用することを推奨し、個人間の売買や無認可小売には十分注意するよう強く呼びかけた。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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