ハノイ市の都市鉄道(メトロ)ニョン – ハノイ駅区間の地下トンネル工事現場付近で、再び「泥の噴出」が発生した。
住宅地の排水溝から泥があふれる
9月8日午後4時頃、ハノイ市ザンボー街区の路地で、泥が排水溝から噴き出す現象が発生した。泥は急速に広がり、民家のすぐ近くまで押し寄せたという。住民によれば、この現象は工事現場近くの地下排水システムから発生したものである。
過去にも繰り返された「泥の噴出」
同じ路地での発生は今回が2回目であり、ニョン – ハノイ駅区間の地下工事開始以来、全体では4回目となる。
今年2月にはトンネル掘削機による作業中に「泥の噴出」が発生し、ザンバンミン通りの住宅地が被害を受けた。その後、5月27日にはカットリン通りで泥が路面に流出、8月6日にはヌイチュックの路地でも同様の現象が起きている。
当局が応急処置を実施
今回の事象を受け、住民からの通報を受けた当局は、路地の入口を仮設フェンスとシートで封鎖し、バキューム車や作業員を投入して対応にあたった。
ニョン – ハノイ駅メトロ計画の現状
ニョン – ハノイ駅メトロは全長12.5kmで、うち8.5kmが高架区間(ニョン – カウザイ)、4kmが地下区間(カウザイ – ハノイ駅)である。2009年に着工したが、度重なる遅延で当初の2015年完成目標は達成されなかった。
2024年8月8日に高架区間が商業運行を開始しており、全線の完成は2027年を予定している。トンネル掘削については、850トンのシールドマシン2基がこれまでに約3,000mを掘削したとされている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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