9月11日、ベトナム国防省本部でファン・バン・ザン国防相は、ベトナムを公式訪問中のトルコのヤシャル・ギュレル国防相を迎えた。ギュレル国防相は9月10日から11日までの日程でベトナムを訪問した。
防衛協力強化の一環
会談でザン国防相は、今回のギュレル国防相の訪問は、両国首脳が2023年11月のファン・ミン・チン首相のトルコ訪問時に発表した共同声明に基づく、防衛協力強化の実践的なステップであると強調した。
ベトナムとトルコは1978年に外交関係を樹立して以来、友好と多面的な協力を発展させてきており、防衛分野でもさらなる協力の余地が大きいとみられている
今後の協力分野
両国は世界・地域情勢や共通関心事について意見交換し、今後の防衛協力の方向性として以下を確認した。
- 各レベルの代表団の交流継続と拡大
- 防衛産業や人材育成、国連平和維持活動での協力強化
- 海軍・空軍・サイバーセキュリティ、さらには新たな安全保障課題に関する協力や経験交流
- 地域・国際的な多国間枠組みでの相互支持
また、ベトナム側はトルコ国防省傘下の防衛企業に対し、次回のベトナム国際防衛展示会への参加を歓迎する意向を示した。
トルコ側の評価と新たな展開
ギュレル国防相は、ベトナムの建国80周年を祝福するとともに、ベトナムをアジア太平洋における重要なパートナーと位置づけた。
さらに、トルコ国防省として初めて、ベトナムに参謀士官を派遣し、国防大学で研修を受けさせることを明らかにした。今後は軍事科学アカデミーにベトナム語を学ぶ士官を派遣する計画もある。
一方で、トルコはベトナムの将校・士官候補生を自国の訓練課程に受け入れる用意があることを表明し、両国間で常駐防衛駐在官事務所の設置を進める取り組みを評価した。
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