デオカー・グループ「今すぐでも着手可能」
ダナン市人民委員会は、ダナンとホイアンを結ぶ都市鉄道プロジェクトに関する会議を開催した。会議でデオカー・グループは、2025年に事業化調査を開始し、2030年までの完成を目指すと提案した。ベトナム中部の2大観光都市を結ぶ鉄道路線は、両地域が年間数百万の観光客を受け入れていることから、大きな注目を集めている。
デオカー・グループ「すぐにでも実施可能」
9月10日、ダナン市で行われた会議で、デオカー・グループはダナン―ホイアン都市鉄道を「交通指向型都市開発(TOD)」モデルで、公民連携(PPP)方式により実施する案を報告した。
同グループ副会長のレ・クイン・マイ氏は、国内外のパートナーとともに投資計画の研究を完了しており、当局の承認が得られれば直ちに着工できると強調した。
KITAグループ、FUTAグループなどの投資家や、VPBank、TPBankといった銀行が融資を約束しており、またChina Design GroupやCRRC重慶などのコンサルタントとも協議が進められているという。
複数のPPP方式を検討
デオカー・グループは、土地対価方式(BT)、運営併用型(BTL)、民間運営・国家参加型(BOO)など複数のPPP契約形態を提案している。
マイ氏によれば、技術・工学面はすでに準備が整っており、2030年完成が可能だという。将来的には、鉄道路線をタムキーやチュライまで延伸し、地域ネットワークの形成を目指す計画もある。
ダナン市が入札で投資家を選定
このプロジェクトは2024年から推進が加速しており、ダナン市と旧クアンナム省は現地調査や検討を重ねてきた。現在の計画では、路線はダナン市のチューン・サー通りを起点とし、DT.603Bを経て、ホイアン市のバスターミナル付近で終点となる予定だ。
2024年には旧クアンナム省も、この都市鉄道を投資誘致リストに含め、ホイアン―ヌイタイン鉄道と並行して推進していた。
デオカー・グループは、9月中にもプロジェクト申請書の提出を提案しており、ダナン市はこれを含む複数の投資提案を精査し、透明で公正な入札を経て事業者を選定するとしている。
ダナン市人民委員会のレ・クアン・ナム副主席は「ダナン―ホイアン都市鉄道は都市の重要プロジェクトであり、計画どおりに2030年に完成・運用開始を目指す」と述べた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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