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【経済】ベトナム、制度改革を加速 国際金融センター設立と分権化を推進

工場で作業する作業員
(C)THANH NIEN

制度改革は「突破中の突破」

制度改革は「突破中の突破」と位置づけられ、ベトナムが新時代に飛躍するための推進力とされている。専門家は、優先分野に資源を集中して制度化を進めるとともに、分権化を強化し、国家運営においても「サンドボックス」を導入する必要があると指摘する。

優先分野を選び制度化を加速

国内外の注目は、国際金融センターの構築に集まっている。2025年7月に国会が「国際金融センター設立に関する決議222」を採択してからわずか1か月余りで、政府はホーチミン市とダナンに同センターを設置する行動計画を発表した。法的枠組み整備は急ピッチで進められている。
ホーチミン市経済大学のグエン・フー・フアン准教授は「法的基盤だけでなく、革新的な金融・テクノロジーモデルを展開できる柔軟な仕組みが不可欠だ」と強調する。

制度改革は党の戦略的課題

国会議員チャン・ホアン・ガン氏は、制度改革が党の「3大戦略的突破」の一つとしてすでに位置づけられていたが、トー・ラム書記長が「制度は最大のボトルネック」と明言して以来、重要性が一層高まったと指摘する。
現在の制度改革は「4つの柱」に基づいて推進されており、科学技術とイノベーション、国際統合、法制度整備、民間経済発展がその中心である。

法制度の実効性が課題

経済学者のグエン・ミン・タオ氏は、地方自治制度の再編や法整備の加速を評価する一方で、「法律が制定されても実際に機能しないケースが多い」と課題を指摘。制度化においては優先分野を絞り、政策の一貫性と実効性を確保すべきだと提案した。

分権化と地方の自主性強化

フルブライト公共政策大学のド・ティエン・アイン・トゥアン氏は、「中央が一律の枠を押し付けるのではなく、地方が自らの強みを活かして政策を設計できるようにすべきだ」と主張。地方政府が「法で禁じられていないことは実行可能」とする発想への転換が必要だと述べた。

サンドボックスを行政分野にも拡大

専門家らは、金融分野だけでなく行政制度においても「サンドボックス」を導入し、官僚が柔軟に判断できる仕組みを整えるべきだと提案する。
国会経済財政委員会のホアン・バン・クオン氏は「規制遵守だけではなく、市民や企業の要求を満たすことを基準に行政官の評価を行うべきだ」と強調した。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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