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【経済】輸出が減少、CPIは上昇に転じる

ベトナムの木材加工会社の労働者
(C)THANH NIEN

9月、輸出1.7%減 教育・食品・住宅関連費の上昇で物価が上昇

2025年9月、ベトナムの輸出額は前月比1.7%減少した。一方、私立学校の授業料、食品価格、建築資材の値上がりにより、消費者物価指数(CPI)は前月比0.42%上昇した。

輸出黒字、9か月で168USDに減

財務省統計総局が10月6日朝に発表したデータによると、9月の輸出入総額は824億9000万USDで、前月比0.7%減、前年同月比では24.8%増となった。

9月の輸出額は426億7000万USDで前月比1.7%減、前年同月比では24.7%増だった。内訳を見ると、国内企業の輸出は8.5%減少した一方、外国投資企業は37.5%増加した。

2025年1〜9月の累計では、輸出額は3487億4000万USDで前年同期比16.0%の増加となった。このうち国内企業が854億1000万USD(全体の24.5%)、外国投資企業が2633億3000万USD(全体の75.5%)を占めている。

輸入額は9月に398億2000万USDで前月比0.4%増、前年同月比24.9%増となった。9か月累計では3319億2000万USDで前年同期比18.8%の増加となっている。

輸出先では米国が最大で、輸出額は1128億USDに達し、対米黒字は991億USDと前年同期比28.3%増。輸入では中国が最大で、輸入額は1344億USD、対中赤字は848億USDと40.2%増加した。

この結果、9月単月では28億5000万USDの輸出黒字、9か月累計の黒字額は168億2000万USDと、前年同期の211億5000万USDから減少した。内訳では国内企業が202億6000万USDの赤字、外国投資企業は370億8000万USDの黒字となっている。

CPI3.27%上昇 教育と食品価格の上昇が主

統計総局によると、9月のCPIは前月比0.42%上昇し、前年同月比3.38%の上昇となった。2025年1〜9月平均では前年同期比3.27%の上昇となっている。

統計総局のグエン・ティ・フーン局長は、9月のCPI上昇の主因として「私立学校の授業料、食品価格、建築資材の上昇」を挙げた。

10の主要品目のうち、文化・娯楽・観光を除く9分野で価格が上昇しており、特に教育分野は2.22%上昇し、私立大学や私立幼稚園などで2025〜2026年度の授業料改定が相次いだ。

また、文房具関連も上昇し、筆記具が0.88%、紙製品が0.81%、教科書が0.40%、学用品が0.49%上昇した。

食品・外食関連は0.41%上昇し、CPIを0.14ポイント押し上げた。住宅・電気・水道・建材分野も0.41%上昇。賃貸需要の増加による家賃上昇(0.28%)や、電気(0.30%)、水道(0.27%)の値上げ、建材の価格高騰(0.52%)も要因とされた。

基礎的インフレ率は3.19

コアインフレ率は9月に前月比0.20%、前年同月比3.18%上昇。1〜9月平均では3.19%上昇し、CPI平均の3.27%を下回った。

フーン局長は「コアインフレ率がCPI平均を下回ったのは食料品、電気、医療、教育などCPI上昇を牽引した項目が、コアインフレの算定対象外となっているためだ」と説明している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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