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【経済】ベトナムの輸出入総額、年間9,000億USDの大台へ

ベトナムの輸出港
(C)THANH NIEN

9か月で6,800億USD超、通年で過去最高の見通し

2025年も残り数か月となる中、ベトナムの輸出入総額が過去最高を更新する見通しとなっている。
商工省の統計によると、今年1〜9月の輸出入総額は6806億USDに達し、通年では9,000億USDを突破する可能性が高い。

主力品目すべてで輸出拡大、電子製品がけん引

商工省によれば、輸出額が10億USDを超える主要輸出品32品目のうち7品目が100億USDを超え、輸出をけん引している。
首位は「電子製品・コンピュータ・部品」で774億USD(前年比+45.9%)、次いで「携帯電話・部品」が435.92億USD(+4.1%)、「機械・設備・部品類」が429億USD(+13.5%)となっている。
消費財では「繊維・縫製」が297億USD(+8.6%)、「履物」が179億USD(+7.4%)、「輸送機器・部品」が127億USD(+13.3%)と、幅広い分野で伸びを示した。

農林水産品も好調 輸出額523億USDに到達

農林水産分野の輸出も堅調で、1〜9月の総額は523億USD(+14%)に達した。
内訳は「農産品」285億USD(+16.8%)、「林産品」134億USD(+7.4%)、「水産品」81億USD(+12.3%)と、いずれも前年を上回る。

ベトナム繊維公社(Vinatex)のカオ・フー・ヒウ会長は「9か月間で年間計画の約8割を達成し、売上は前年比4〜5%増、利益は25〜30%増となりました。年末までこのペースを維持できれば、2021年の過去最高益1兆4,000億VNDを上回る可能性があります」と述べた。

水産業・コーヒー・果物でも高成長続く

ベトナム水産加工・輸出協会(VASEP)のレ・ハン副事務局長は「年末は世界的に水産需要が高まり、今年の水産輸出額は100億USDに達する可能性があります」と予測する。

また、コーヒーやコショウ、コメ、果物も価格上昇により輸出拡大が期待されている。
ベトナムコーヒー・カカオ協会(Vicofa)は、コーヒー価格は収穫期に入り一時的に落ち着いているが、年末の世界的な需要増で再び上昇し、年間輸出額は90億USDに達する見込みだと発表した。

一方、ベトナム果実協会のグエン・バン・ムオイ副事務局長は「ドリアンの輸出再開と中国市場の旺盛な需要により、果物輸出は80億USDに達し、前年比で約10億USD増になる見込みです」と述べている。

欧米市場に加え新興国市場も開拓

Vicofaのグエン・ナム・ハイ会長によれば、最近米国とカナダを訪問した際、米国コーヒー協会と関税問題について協議し、「米国がコーヒー非生産国であることを踏まえ、従来どおりの免税適用を維持する方向で協力する」との合意を得たという。
また、カナダ企業との間では「ブランドライセンス・EC・物流・小売流通網」などについて協議し、EUや米国に加えてアルジェリアやメキシコなど新市場の開拓にも手応えを得ている。

商工省、9,000億USD達成を「十分可能」と評価

商工省輸出入局の幹部は、「輸出入総額9,000億USDの達成は十分に現実的だ」と述べ、今後は市場変動の注視、輸出構造の再編、従来市場の維持とASEAN・中東など新市場の開拓が鍵になると強調した。
同省によると、2025年のGDP成長率目標(8.3〜8.5%)に対応し、輸出成長率は約1.5倍の12%を目標としている。

政府は、貿易促進・市場開拓支援、技術障壁の解消、自由貿易協定の拡大、環境・持続可能性を重視した製品多様化などを通じて、ベトナム企業のグローバル競争力を高める方針である。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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