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【社会】手すりにしがみついて橋を渡る

(C) VNEXPRESS

クアンナム省のフックコン村からフックロック村までをつなぐ橋に架かる道路が流されたため、市民は15mの崖の上を手すりにしがみついて渡る必要がある。

クアンナム省フックソン県フックロック村の約1000人の住人は、6日前にダックミー川にかかっている橋につながるDH5通りが10mにわたって大雨で流されてしまったために、大変な苦労を強いられている。流された道路にはむき出しの土手と手すりしか残されていないからだ。

フックロック村に行くにはDH5通り以外にDH2通りから行く方法もある。しかし、DH2通りへ迂回すると10㎞以上の遠回りになる。多くの市民は、迂回を嫌がって幅30㎝の土手の上を高さ60㎝の手すりにしがみついて移動している。早い人なら30秒ほどで渡り切れるが、遅い人は1分以上かかることもある。

毎日、何百人もの市民が危険な土手を手すりをだどってフックロック村に向かっており、その逆も同様の状態だ。多くの人が途中で下を見て怖くなって動けなくなり、向こう岸の人に助けを求めている。なお現在までのところこの通行による事故は起きていない。

フックロック村に住むグエン・ティ・スーンさんは、道路が流された日から荷物を配達する車両が家に来ることが出来なくなったと教えてくれた。荷物を受け取るために、スーンさんは川岸にバイクを停めて、向こう岸まで渡る必要があった。重い荷物の時は背中に背負い、軽い荷物の時は片手で荷物を持ち、片手で手すりを掴んで橋を渡った。「毎回渡るたびに怖い思いをしますが、リスクをとらなければ仕方ありません。」とスーンさんは話す。

フックロック村人民委員会のルー・フエン・トアイ主席は、この区間の道路は昨年崩壊して修理したばかりだったと話す。しかし、3月29日の大雨によって、再び道路が崩落し通行が麻痺した。

この問題を解決するため、フックソン県人民委員会のレ・クアン・チュン主席は、より強固な橋を建設するためにクアンナム省人民委員会から50億VNDの支援を受けたと明らかにした。フックソン県では、既に建設会社との手続きを完了しており、「今日から工事が始まりました。」とチュン主席は話す。

2020年10月に発生した洪水によってフックコン村、フックチャン村、フックキム村、フックタイン村、フックロック村をつなぐDH1、DH2、DH5の道路が70㎞にわたって損傷した。2021年にクアンナム省は、5000億VNDをかけてこの道路を修復することを決めた。現在、DH1道路は30%が修復されており、DH2とDH5の道路は建設会社への土地の引き渡しが進められている。

出典:06/05/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作