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【事件】被害者の父親、加害者に報復 ベトナムで発生した復讐劇

交通事故被害者の遺影を掲げる家族
(C)THANH NIEN

加害運転手銃撃事件を不起訴処分 父親死亡で捜査終了

ビンロン省で発生した女子中学生死亡事故に関連し、娘の死をめぐって報復のため運転手を銃撃した父親の事件について、警察は刑事事件の捜査を打ち切った。
ビンロン省警察の捜査機関は10月11日、2025年4月28日に同省ビンスアン村で発生した銃撃事件の捜査を正式に終了したと明らかにした。理由は、関係者である父親がすでに死亡しているためである。

娘の死に納得できず、父親が運転手を銃撃

事件の発端は、2024年9月に発生した交通事故だった。
事故で死亡したのは、ビンロン省チャーコン村の女子中学生グエン・ゴック・バオ・チーさん(当時14歳)。当時、事故を捜査した旧チャーオン郡警察は、チーさんに過失があったとして刑事事件としての立件を見送った。
この判断に納得できなかった父親のグエン・ビン・フック氏(42歳)は、複数回にわたって検察に異議申し立てを行ったが、いずれも退けられた。

2025年4月28日、フック氏は娘の死亡に関わったとされるトラック運転手グエン・バン・バオ・チュン氏(33歳)の自宅を訪問し、銃で頭部を撃った後に自殺した。
チュン氏は重傷を負い、現在は自宅療養中である。
フック氏はその場で死亡し、警察は殺人事件として捜査を開始したが、9月30日付で捜査を終了した。

事故の再調査、最高人民検察院が検討

一方、女子中学生死亡事故に関しては、公安省および最高人民検察院が改めて全資料を精査している。
2025年5月7日、ビンロン省警察は「交通参加規定違反による交通事故」として新たに刑事事件として立件することを決めた。

また、被害者チーさんの母親グエン・ティ・ヒエンさん(44歳)は、最高人民検察院第4区の調査部門から、関連資料が最高人民検察院の捜査部に正式に送付されたと通知を受けた。

これにより、かつてチャーオン郡警察が「刑事責任を問わない」とした判断について、最高人民検察院が再度の調査を行う可能性がある。
ただし、2025年9月29日時点では、資料不十分のため一時的に「情報処理を保留」とする通知が出されている。

事故の詳細

事故は2024年9月4日、ビンロン省ビンスアン村の省道901号線で発生した。
当時、チュン氏の運転するトラックが前方の車を追い越そうとした際、反対車線を走行していた2台の電動自転車と衝突しそうになった。
1台目の自転車に乗っていた14歳の女子生徒は急ブレーキをかけたが、後ろを走っていたチーさんの電動自転車がそのまま衝突し転倒した。チーさんは車道側に倒れ、トラックの左前輪にひかれ死亡した。

社会に残る問い

父親の過激な行動の背景には、娘の死の真相が十分に解明されなかったという不信感があった。現在、最高人民検察院による再調査の行方が注目されている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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