北朝鮮・平壌で相次ぎ二国間協議
ベトナム共産党中央委員会のトー・ラム書記長は10月10日夜、北朝鮮・平壌で中国の李強首相およびロシア与党「統一ロシア党」の党首であり安全保障会議副議長でもあるドミトリー・メドベージェフ氏とそれぞれ会談を行った。
中国との協力深化を確認
政治的信頼と経済連携を拡大へ
トー・ラム書記長と李強首相は、両国関係の積極的な発展を高く評価した。特に、政治的信頼の強化や高官交流の緊密化、安全保障・国防分野での協力拡大、経済・貿易・投資・観光分野の急成長などが挙げられた。
両国はまた、戦略的な鉄道接続や地方間協力、人と人との交流、国際的な場での連携強化などについても協議した。
トー・ラム書記長は、政治的信頼を基盤に協力を包括的に推進するよう提案した。特に、ベトナム産農水産物の輸入拡大、中国からの電力供給の拡大、標準軌鉄道3路線の早期完成、高品質投資と技術移転の促進、科学技術分野での新たな協力を呼びかけた。
また、教育・観光分野での支援強化、そして南シナ海問題については、両国首脳間の共通認識と国際法(1982年国連海洋法条約を含む)に基づき、適切に処理するよう提案した。
これに対し李強首相は、中国が「戦略的な未来共同体」としてベトナムとの関係を最優先に位置付けていると強調。高官間の合意事項を具体化し、実効性のある協力を進める方針を示した。
ロシア与党との連携強化
「統一ロシア党」との政党間協力を推進
続いてトー・ラム書記長は、ロシアのメドベージェフ氏と会談した。メドベージェフ氏はプーチン大統領からの親書と祝意を伝え、ロシア国民を代表してベトナムにおける台風被害へのお見舞いを述べた。
トー・ラム書記長は、ベトナム共産党が統一ロシア党との協力を重視していると強調し、両国の政治的信頼の強化および包括的な協力推進の基盤であると位置づけた。
両者は、政党間交流の継続、若手人材の交流、ホーチミン国家政治学院と統一ロシア党政治学校との協力を推進することで一致した。
また、2030年までのベトナム・ロシア包括協力計画の実施を確認し、経済・投資・貿易分野での障壁除去、相互市場の開放、エネルギー・石油・原子力・労働分野での連携強化を図ることで合意した。特に農業労働協力の拡大や観光・医療・文化・スポーツ分野での交流促進も盛り込まれた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN