連日の豪雨が襲った旧フーイエン省(現ダックラック省)の農村では、洪水が引いた後も住民の生活は厳しい状況が続いている。米や穀物は水に浸かり、日々の食事さえ、涙の味がするような状況だ。
泥に覆われた家屋で片付け作業
11月24日昼、激しい雨が降り続く中、キーロー川下流のトゥイアンドン地区の住民は泥まみれの屋内外を片付けながら、わずかな乾いたスペースを確保して子どもや高齢者のために簡素な食事を準備していた。
“供養もままならない” 流された生活
ハーイエン村のグエン・ティ・ヴィンさんによれば、この日は家族の法事が予定されていたが、洪水が家を襲い、ほとんどの物が流されたという。
それでも娘が早朝に町まで自転車で向かい、野菜や少量の牛肉などを買い求め、なんとか供養の膳を整えた。
供えられたのは3品だけの簡素な膳。線香が消えると、その供え物がそのまま家族の“洪水時の食事”となった。
多くの家庭が支援物資に頼る日々
村の多くの家では、泥に覆われた室内の片付けが続き、一部の家庭はようやくかまどに再び火入れできるようになった。しかし、米が浸水して腐敗したため、食事は支援者から届く惣菜に頼る日も多い。
家屋が流され、基礎部分だけ残された家庭もあり、数日間は支援物資の食料で生き延びている状況である。
必死に届けられる温かい食事
豪雨と土砂崩れの残る道路を縫うように、支援者たちのバイクや自動車が温かい弁当の入った発泡箱を積んで次々と住民のもとへ向かった。
何日も泥にまみれ、疲労困憊の住民たちは熱い食事の蓋を開けては無言で食べ始める。一方で、調理器具が流された家庭では、ここ数日インスタント麺でしのぐしかなかったという。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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