ベトナム政府は、台風15号の接近に伴い、ダナン市、クアンガイ省、ザーライ省、ダックラック省、カインホア省、ラムドン省の6つの省と市に対し、最高レベルの防災対策を指示した。
チン首相が緊急指示 6省・市に最大限の備えを要求
ファン・ミン・チン首相は、上述の6つの省と市の人民委員会主席および関連省庁に対し、台風15号への緊急対応を求める公電を発出した。
26日16時時点で、台風15号の中心は北緯12.5度、東経116.1度付近、ソントゥタイ島の約230km沖に位置している。中心付近の最大風速はレベル10、瞬間最大風速はレベル13となっている。台風は今後24時間にわたり、平均時速約20kmと非常に速い速度で移動する見込みである。
今後さらに発達の可能性 進路・強度は変動の恐れ
国家気象予報センターによると、台風15号は今後24時間でさらに強まり、風速レベル11、瞬間最大風速はレベル14に達する可能性がある。進路や強度は今後数日で大きく変わる可能性が指摘されている。
台風の接近と寒気の影響により、ダナンからラムドンにかけては中から大雨となる見通しで、過去数日の大雨の影響も相まって、地すべり、鉄砲水、洪水、低地の浸水リスクが急速に高まっている。
「早期・遠隔」からの予防 首相が最大限の警戒体制を強調
最近の自然災害を踏まえ、チン首相は「早期かつ遠隔からの予防」の徹底を指示し、人的被害ゼロと財産被害の最小化を目指す姿勢を示した。
国防省、公安省、農業・環境省、建設省、商工省、科学技術省、教育訓練省、保健省の各省や、6つの省と市の人民委員会に対し、台風の状況を継続的に監視し、最新情報を更新するよう求めている。
漁船・沿岸部への安全確保を徹底
海上で操業中の船舶に対しては、台風の影響を受ける海域から迅速に避難するよう強く呼びかけている。沿岸部や島嶼地域では、住民の安全確保を最優先とし、必要な対策を講じるよう指示している。
また、ダム、堤防、行政施設、学校、インフラ施設、農業や水産養殖などの生産活動についても、安全確保のための準備を進めるよう求めている。
危険地域からの緊急避難を検討 「4つの現場」原則で対応
地方自治体は、強風や大雨が予測される地域、地すべりや鉄砲水の危険地域、水産養殖のいかだや監視小屋などから迅速に住民を避難させる必要がある。
政府は、現場力を最大化する「4つの現場」の原則に基づき、必要な人員・装備・物資を重点地域に前もって配置し、救援・救助活動を円滑に行える体制を整えるよう求めている。
省庁にも対応計画の再点検を指示
首相は各省庁に対し、災害対応シナリオの再点検を行い、住民の避難支援、救助活動に即応できる体制を整えるよう要請した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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