専門家は2026年ベトナムの経済成長を楽観視
経済専門家は、ベトナム経済の2026年見通しについて総じて楽観的である。とりわけ、金利と為替に積極的な変化がみられる一方、克服すべき課題も指摘された。
GDP成長率は9〜10%を予測
11月29日にホーチミン市企業協会(HUBA)が開催した「ベトナム経済2026年予測:成長、金利、為替」をテーマとする“企業家カフェ”プログラムにおいて、首相直属政策諮問委員会委員のカン・バン・ルック博士は、2026年のGDP成長率が 9〜10% に達すると予測した。
投資・消費が成長を牽引
ルック氏によれば、主要な成長エンジンは均等に回復すると見られ、その中でも 公共投資は100%の執行計画(約340〜350億USD、GDP比7%)で強力に推進される見通しである。
この規模は、アジアで最も高い公共投資比率に相当する。
公共投資が順調に執行されれば、経済成長を 約2ポイント押し上げる効果 があるとしている。
さらに、国内消費は成長に最も重要な要素とされ、経済成長への寄与度は 60% に達する。
金利動向:米国の利下げはベトナムに追い風
ルック氏は、米連邦準備制度(FRB)が利下げ基調にあり、12月にも追加利下げが予想されると説明した。
米国の利下げは、USD金利の低下、為替圧力の軽減、資金流出の抑制といった形でベトナム企業にとって好材料となる。
国内市場については、国家銀行(中央銀行)が成長促進のため政策金利を低位で維持すると見込む。
証券・不動産など他の投資チャネルの魅力上昇に伴い 預金金利は上昇する可能性 があるものの、政府と国家銀行は 貸出金利の引き上げを禁止 しており、銀行は利益幅縮小を受け入れる形となる。
為替は「来年はより安定」との見方
ルック氏は、米国の利下げと金市場の安定により、来年の為替レートはより「楽になる」と述べた。
10%成長は野心的も、実現可能性あり
Dragon Capitalのドミニク・スクラヴィン会長は、10%成長は「野心的」であるとしながらも、
・500万世帯の小規模事業者の企業化
・FDI資金の増加
・公共投資の加速
などを背景に、達成可能との見方を示した。
資本市場の見通しも明るい
スクラヴィン会長は、ベトナム証券市場の格上げ、企業利益の回復と成長により、資本市場を前向きに評価した。
2026年の経済状況については、「企業にとってかなり順調な年になる」と総括した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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