動画拡散を受けて警察が対応
ホーチミン市で、改造バイクに乗りナンバープレートを隠して走行する高校生の動画がSNS上で拡散したことを受け、ホーチミン市交通警察(PC08)が関係者の特定と処分を進めている。交通警察ラックチエック隊は11月30日、動画の内容を基に当事者らを呼び出し、運転者と車両所有者を処分し、違反車両を押収したと明らかにした。
動画の内容と関係者の特定
SNS上に「フーチャウ通り、トゥードゥック、TikTokアイドルT.Dがまた通報された」と題する動画が投稿された。動画内では、ホアセン中高一貫校の制服を着た男子生徒が、マスクでナンバープレートを隠したまま走行していた。
警察はFacebook上のコメントを手掛かりに、H.Q.T.D(17歳)に関連する3つのTikTokアカウントを特定。また、H.Q.T.Dが普段使用しているバイクが父親H.Q.S名義であること、さらに拡散された動画の車両も同生徒が運転していたことを確認した。
深夜に関係者を呼び出して事情聴取
ラックチエック隊は11月29日深夜、関係者を呼び出して事情聴取を実施した。
H.Q.T.Dは、11月27日13時に友人N.T.D(16歳)の家を訪れ、N.T.Dに新しく購入した黄色のマフラー(排気管)を取り付けさせ、左ミラーを取り外したと説明。その後、改造した車両を借りてフーチャウ通りを走り、友人に後方から動画を撮影させたうえ、自身のTikTokアカウントに投稿したと認めた。また、警察や市民からの通報を避けるためナンバープレートを隠したと述べた。
保護者と車両所有者も事情説明
H.Q.T.Dの母親N.T.Đ(48歳)は、息子が改造車を運転しナンバーを隠して動画投稿していた事実を知らなかったと述べ、事件当時は「学校へ行く」と聞かされていたと説明した。
また、動画に写ったバイクの所有者であるN.T.Đ(53歳)も呼び出しを受け、車両は中古で購入したもので、破損した外装を息子N.T.Dが黒色の外装に交換したため、登録証記載の色と異なっていると説明した。さらに、黄色のマフラーの取り付けやミラー取り外しについては「知らなかった」と述べ、息子が友人H.Q.T.Dと無断でバイクを使用したと主張した。
運転者には約1,400万ドンの罰金
ラックチエック隊はH.Q.T.Dに対し、
- 左ミラー欠損
- 消音器(マフラー)未装着
- ナンバープレートの隠蔽
- 16〜18歳の者による50〜125ccバイクの運転
- 車両の無断改造
など多数の違反で、総額約1,400万VND(約8万円)の罰金処分とした。
車両所有者にも900万VNDの罰金
バイクの所有者N.T.Đには、「運転資格を満たさない者に車両を提供した」として900万ドンの罰金が科され、車両は押収された。
ホーチミン市では未成年の交通違反が深刻
ホーチミン市交通安全委員会によると、2025年1〜10月に市内で発生した交通事故では185人の学生が関与し、19人が死亡、78人が負傷している。
また、交通警察はこの期間に、運転資格を満たさない未成年の運転約1万件、保護者による無資格者への車両提供約5,000件を摘発している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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