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【経済】2026年よりベトナム人、中国でQRコード決済が可能に

ベトナムと中国の小売QR決済接続発表式
(C)THANH NIEN

ベトナム・中国間のQRコード決済が正式開始

技術導入期間を経て、ベトナムと中国間の双方向QRコード決済サービスが正式に完了し、提供開始の準備が整った。12月2日、ベトナム国家決済株式会社(NAPAS)は、中国のUnionPay International(UPI)、中国工商銀行(ICBC)、ベトコムバンク(Vietcombank)と共同で、両国間の小売QR決済接続発表式を開催した。

当初は中国人観光客がベトナムで利用可能

初期段階では、中国からの観光客が「VIETQRGlobal」をスキャンして、ベトナム国内のショッピングセンター、商店街、観光地、レストラン、小売店などで支払いが可能となる。両国間のQR決済接続により、ベトナム企業は多くの中国人観光客を呼び込み、観光客には迅速かつ安全な支払い体験が提供される。

2026年初めにはベトナム人も中国で利用可能に

2026年初めには、NAPASとUPIが決済の逆方向接続を完了予定で、ベトナム人も自国の決済アプリで中国のUnionPay加盟店で支払いが可能になる。これにより、両国の消費、旅行、出張、交通などを網羅した越境QR決済エコシステムが構築される。

観光客増加を背景に両国の金融・経済交流を促進

ベトナム中央銀行決済局のファム・アイン・トゥアン局長は、今年9か月間でベトナムを訪れた外国人観光客は1,540万人超で、前年同期比21.5%増と報告。うち中国は最も多く約390万人で、前年同期比43.9%増となっている。トゥアン局長は「越境QR決済により、観光客は自国通貨での支払いが便利になり、相互に数百万人規模の利用が想定される」と述べた。

NAPAS、金融接続と経済協力の強化を強調

NAPASのグエン・クアン・ミン総裁は、「両国間の小売QR決済接続は、シームレスで便利な決済体験を提供するだけでなく、越境での自国通貨利用を促進し、貿易・観光・経済協力の発展にも寄与する」と述べた。

歴史的な協定締結の背景

2024年10月、中国の李強首相のベトナム公式訪問時、両国首相立ち会いのもと、UPIとNAPASは越境QR決済サービスの協力覚書を締結。その後、UPI、NAPAS、ICBC、Vietcombankの4者間で協力協定を結び、ベトナム・中国間のQRコード小売決済接続の共同推進を確認している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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