ホーチミン市警察の警察官が、コンテナ車による死の危険が迫る瞬間に女子高校生を引き寄せ命を救った。その後、女子生徒が寄せた感謝の言葉がSNS上で拡散し、大きな反響を呼んでいる。
“生死の瞬間” をとらえた映像が拡散
ホーチミン市警察がダックラック省での豪雨・洪水被害の復旧支援を行ってから約2週間後の12月7日、SNS上で1本の映像が急速に広まった。
映像には、ある警察官が突進してくるコンテナ車の直前で女子生徒を救出する決定的瞬間が収められており、その勇敢な行動は数百万回再生され、人々の共感と感動を集めている。
動画に登場する警察官は、ホーチミン市警察・消防救難隊第19分隊に所属するグエン・マイ・ティ巡査である。ティ巡査はダックラック省の浸水地域で、住民の片付けや住宅再建の支援に従事していた隊員のひとりである。
女子生徒が綴った「命の恩人」への感謝
ホーチミン市警察本部に届けられた感謝の手紙には、ダックラック省スアントー村のグエン・キエン高校の女子生徒、ボー・トゥー・チャンさんによて当時の状況を詳細に記されている。
11月25日13時5分頃、チャンさんは学校へ向かう途中、スアントー村のドッククイ坂をバイクで下っていた。前方には緊急信号を作動させた消防車が停車しており、警察官1名が交通整理を行い、ティ巡査は車両後方で安全確認を行っていた。
チャンさんがティ巡査まで約3メートルの地点に差し掛かった瞬間、ティ巡査は突然身を投げ出すようにして彼女を引き寄せた。直後、猛スピードのコンテナ車が彼女が走行していた位置へ突っ込み、歩道に乗り上げ、街路灯をなぎ倒し、現場で作業していた別の警察官を巻き込んだ。
ティ巡査の一瞬の判断と力強い救助により、チャンさんは九死に一生を得た。
彼女は手紙でこう記している。
「もしあの勇敢な警察官に引っ張ってもらえなかったら、今の私は存在していないかもしれません。」
同時に発生していた重大事故
すでに報じられている通り、同じ事故でコンテナ車は鉄製街路灯を押し倒し、その倒壊により、ホーチミン市警察・消防救難隊第19分隊の副隊長であるグエン・クアン・ミン中佐が重症を負った。
ミン中佐は豪雨・洪水で被災した地域の支援活動中であった。
ホーチミン市警察の献身と精神を象徴
今回の救出劇は、災害支援に駆けつけた警察官たちの献身と使命感を強く印象づけるものとなった。
危険を顧みず住民の安全のために行動するホーチミン市警察の姿が、改めて広く称賛されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















