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【経済】日本のコクヨ、ベトナム文房具大手「ティエンロン」買収へ

ティエンロングループの創設者兼取締役会長、コー・ザー・トー氏
(C)TLG

日本のコクヨグループが、ベトナム文房具大手ティエンロン(Thiên Long Group)の株式を最大65.01%取得する計画を進めている。大株主からの株式取得に加え、市場での公開買付を通じて支配権を確保する見通しである。

大株主TLATが全株式売却に向け交渉

12月4日、コクヨによる買収計画に関し、ティエンロンの大株主であるTLAT(持株比率46.82%)が、コクヨと株式譲渡に向けた交渉を進めていると発表した。

TLAT取締役会によれば、交渉は最終合意と契約締結に向けて進行中であり、取引はTLAT保有の全株式をコクヨに譲渡する内容を含むとしている。

コクヨは市場で公開買付も実施、最終保有比率は65%超へ

TLATとの株式譲渡に加え、コクヨはティエンロン株18.19%を公開買付によって取得する計画である。これらを合わせると、コクヨはティエンロンの議決権比率を65.01%まで引き上げることになる。

ティエンロン株(TLG)は現在、株式市場で1株6万4,200ドンで取引されている。

「日常業務に影響なし」とティエンロンが強調

ティエンロンは今回の買収交渉について、「現時点では日々の生産・営業活動に直接的な影響はない」と強調した。
同社は、製品品質、サービス基準、運営効率といった約45年のブランド価値の基盤を維持すると説明した。

また、買収手続きは今後の交渉段階に左右されるため、情報は慎重に更新されるとしている。

日本企業の参加で商品力向上に期待

株主から懸念の声が出る中、ティエンロンはコクヨの参入によって「研究開発、デザイン、商品強化などで国際的な協力機会が広がる」と期待を示した。
これはティエンロンが進めるグローバル戦略「Glocalization(グローカリゼーション)」とも一致するという。

同社は「従業員、顧客、パートナー向けの運営体制や人事政策に大きな変更はない」と強調した。

コクヨは「Campus」ブランドを展開、ティエンロンは国内最大手

コクヨはベトナムでも文房具・ラベル・オフィス家具事業を展開しており、「Campus」ブランドの製品を2010年から公式販売している。

一方、ティエンロンは1981年創業で、Thiên Long、FlexOffice、Colokit、Flexioなど1,000種類以上の文房具を展開する国内トップブランドである。
同社の製品は74カ国以上に輸出されている。

2024年業績:売上は増加、利益は減少

財務報告によると、ティエンロンの2025年1~9月の売上高は3兆2,380億VND(約190億円)で、前年同期比約11%増となった。
一方、税引後利益は3750億VND(約22億円)で、前年同期比約11%減となっている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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