【事故】ベトナム・ダイニン峠の事故：犠牲者3人はいずれもロシア国籍

事故の概要：工事用ダンプから落下した岩が観光客車両を直撃

バックビントゥアン総合病院によると、国道28B号線のダイニン峠ふもとで発生した事故の被害者3人はいずれもロシア国籍とのことだ。
この事故は、工事用のダンプカーが走行中に落とした石が、ロシア人観光客を乗せた車両を直撃したもので、1人が死亡、2人が負傷した。

11人のロシア人観光客を乗せダラットへ移動中

報告によれば、3人の被害者は12月8日午前に病院へ搬送された。
ベトナム人ドライバーは、同日午前4時にティエンタンおよびムイネーで計11人のロシア人観光客をピックアップし、国道28B号線経由でダラットへ向かっていた。

午前6時50分頃、車がラムドン省ファンソン村を通過した際、反対車線からダイニン峠を下ってきた石を積んだダンプカーが、カーブに高速で進入。
ダンプの荷台から大きな石が飛び出し、運転席前のフロントガラスを破壊して客室に飛び込み、運転席後ろに座っていた3人の乗客に直撃した。

死亡した57歳女性、搬送時には心肺停止

バックビントゥアン総合病院は午前8時30分に3名を受け入れた。

• 死亡：S.Pさん（57歳、ロシア国籍）
  搬送時点で心肺停止。左額に長さ6cmの深い創傷、右鼻出血、鼻骨変形、両眼の皮下出血などの損傷が確認された。
• 負傷者1：B.Aさん（51歳、ロシア国籍）
  頭部に創傷があり、初期診断は頭部外傷。ビントゥアン総合病院（ファンティエット）へ転院。
• 負傷者2：B.Tさん（45歳、ロシア国籍）
  軽度の擦過傷と頭部の腫れ。意識は明瞭で神経学的異常なし。本人が治療を辞退。

ドライバー（56歳）は車両の所有者でもある。車両は2018年製の16座席フォード・トランジットで、登録有効期限は2026年2月21日まで。
事故当時、車内に通訳はいなかったため、乗客からの追加情報は得られなかったという。

事故現場は村役場から5km、警察が捜査を開始

事故はファンソン村で発生し、同村人民委員会から約5kmの地点であった。
被害者搬送直後、バックビントゥアン総合病院の院長がファンソン村警察に通報している。

現在、警察はダイニン峠周辺で工事を行っていた複数のダンプカー運転手を召喚し、防犯カメラ映像を解析。
ロシア人観光客を乗せた車に石を落とした車両を特定するため、捜査を進めている。