タンナム-メウンチェイ国際国境ゲートが開業
12月8日午前、タイニン省タンナム国際国境ゲートと、カンボジア・プレイベン州メウンチェイ国際国境ゲートの開業式が共同開催された。式典に合わせて、ベトナムのファン・ミン・チン首相とカンボジアのフン・マネット首相が会談し、これまでの協力成果を評価するとともに、二国間関係をさらに強化するための方策を協議した。
貿易額は前年比12.7%増
両首相は、過去1年間で両国関係が多方面で実質的に進展したと評価した。政治・外交関係は継続的に強化され、二国間協力の枠組みも効果的に機能している。特に、11月27~29日に開催された第13回国境省間協力・開発会議の成果が強調された。
国防・安全保障協力も深化し、カンボジア・ラオス・ベトナム3カ国の国防相会合や各レベルの対話・交流が関係強化に寄与した。
経済・貿易・投資協力は強い成長を続け、2025年1〜11月の貿易額は 104億USD に達し、前年同期比 12.7%増。年間では 120億USD に達する見通しである。
カンボジアにとってベトナムは 世界で3番目に大きい貿易相手国、ASEAN内では 最大の貿易相手国 とされる。
投資・教育・医療・文化など幅広い協力
ベトナムはカンボジアへの外国投資額で5位、カンボジアはベトナム企業にとって第2の海外投資先となっている。
また、国境協力、教育・人材育成、医療、文化、観光、民間交流も継続的に拡大している。
両首相は、国境ゲート開業が経済・貿易・人の往来を一段と促進する意義を高く評価し、国境インフラの整備や交通ネットワークの強化を進めることで合意した。
国境管理強化と治安維持で一致
両首相は、国境地域の治安維持、越境犯罪・密輸の防止で協力を強めることで一致。
また、
- 「国境ゲート管理協定」
- 「国境管理規則協定」
の早期締結を目指すことも確認した。
両国は、敵対勢力による領土利用を許さない原則を堅持し、越境犯罪・オンライン詐欺対策、偽情報や離間工作への共同対処を進めることで合意した。
経済協力を軸に関係をさらに拡大
両国は、デジタル経済、インフラ接続、貿易、投資、交通、文化、観光など、経済協力を中心に連携を強化し、物流と国境商業インフラの整備を加速する。
今後は 二国間貿易額を200億USD規模へ引き上げること を共通目標とする。
民間交流の拡大と、両国の友好関係を広く周知する取り組みでも一致した。
チン首相は、カンボジアの人材育成支援のために 奨学金枠を拡大 する用意があると表明した。
国境の平和維持と未画定区間の処理を強調
両首相は、平和で安定した国境の維持が両国の発展に不可欠であると強調。
未画定の 約16%の国境線 については、交渉を継続して解決する方針を示した。
陸上・海上を含む国境管理の協力もさらに強化する。
チン首相は、カンボジア在住のベトナム系住民の法的地位問題について、安定した生活を確保できるよう継続的な支援を求めた。
カンボジア・タイ国境の緊張にも言及
会談では、最近のカンボジア・タイ国境の緊張についても意見交換が行われた。
チン首相は、ベトナムは事態を注視しており、平和的解決に引き続き貢献すると述べ、ASEANの団結と地域の平和・安定の重要性を強調した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















