供給増加への期待が高まる
ホーチミン市人民評議会が承認したことを受け、市内の複数の商業住宅プロジェクトを予定する試験的区域で、事業者が急ピッチで手続きを進めている。長らく停滞していた“ボトルネック”が解消されつつあり、住宅供給の大幅増に繋がる可能性が高まっている。
117区画が試験的プロジェクトとして承認
11月中旬の第5回会議で、ホーチミン市人民評議会は国会決議171号に基づき、追加で63区画を試験的実施区域として承認した。これに先立ち、ホーチミン市人民委員会は54社に対し、すでに承認済みの54区画での試験事業実施を認めている。
事業者にとって、この承認は長く待ち望んだものだ。手続き停滞の期間はそのままコストと機会損失となるためである。
承認後に即「再始動」する事業者
ホーチミン市建設投資・環境行政サービスセンターから「書類受領・結果通知予定書」を受け取ったミーフー住宅地(フックロン街区)の担当者であるズーン・クオック・バオ氏は、土地利用目的変更の書類をすでに提出済みだと説明する。
同事業の建設予定地面積は約4.8haで、そのうち1.5haが住宅用地、3.3ha以上が農地の状態で、2棟のマンションに約3,000人が居住する計画である。総投資額は約1.6兆VND(約95億円)で、当初は4年での完成を予定していた。
しかし、農地を含む区画では商業住宅プロジェクトとしての土地取得が認められない規定に阻まれ、計画は長期間停滞した。バオ氏は「ホーチミン市人民評議会が農地を含むプロジェクトを救済する決議171号の実施を急いだことは朗報であり、毎日のように進展を待っていた」と語る。
同様に、レタイン社によるLa Chateau 2(旧8区)も、500戸規模の27階建てマンション計画について試験的区域として承認され、早期着工に向けて作業が進んでいる。
260兆ドン規模の投資と住宅供給力の増加
HĐNDが2度にわたり承認した117区画、総面積1,409haについて、事業者は商業住宅開発に着手できる。総投資額は260兆550億VND(約1.5兆円)に達する見込みで、今後数年間で市内の住宅供給を大きく押し上げることが期待される。
12月にも追加承認が予定されており、さらなる住宅供給力の増強が見込まれる。
地元行政も歓迎姿勢
フックロン街区経済・都市インフラ管理課のグエン・ホアイ・タイン副課長は、ミーフー住宅地プロジェクトに対し積極的に協力していると述べる。
「手続きさえ整えばすぐに着工できる状態だ」と強調する。
同様に、ビンチャイン村の5.4haのプロジェクトについても、ビンチャイン村の指導部は、長期間の停滞が住民に不利益をもたらしてきたと指摘する。住宅建設の制限、土地使用権証書の発行停止、インフラ整備の遅れなどが住民生活に影響してきた。
プロジェクト再開により、住宅供給の増加だけでなく、雇用創出、地域経済の活性化、さらには学校・公園・道路の整備などの社会インフラ充実が期待されている。
同村人民委員会のチューン・タイ・ゴック主席は「これらの整備は住民の生活環境の向上に寄与し、ビンチャイン村が2030年までに街区への昇格を目指す際の重要な基盤となる」と述べた。
本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















