大雨が降りしきる中、ハノイ市内の複数の街区で、都市秩序違反の是正に向けた取り締まりが行われた。ハノイ当局は、歩道を占拠していた庇(ひさし)や簡易屋根の撤去を進め、「歩行者のための歩道を取り戻す」取り組みを実施した。
都市秩序の「ボトルネック」解消へ一斉出動
12月13日朝、ハノイ市人民委員会が打ち出した都市秩序に関する「ボトルネック」解消計画に基づき、ドンダー街区では歩道および車道の占拠是正に向けた一斉取り締まりを開始した。あわせて、地域内の都市秩序と規律、文明性の回復を図る施策も展開された。
「キャンペーン思考」からの脱却を強調
出動に先立ち、ドンダー街区党委書記兼人民評議会議長のグエン・ゴック・ビエット氏は、ハノイ市の方針として、各地域および関係機関に対し、「キャンペーン」「重点期間」といった一時的対応や、「途中でやめてしまう」やり方を終わらせる必要があると強調した。都市文明の維持は、日々の食事や飲み水と同じく、日常的に行われるべきであり、その中核を担うのが街区警察であると述べた。
「本日は新たな取り組みの出発点である。政治体制全体が一体となり、住民も責任意識を持って参加することで、ドンダー街区を文明的で清潔な地域にしていく」と同氏は語った。
住民への啓発と三つの原則
実施方法について、ビエット氏は、広報・啓発活動の重要性を指摘し、住民一人ひとりが、自宅前の空間を清潔で整った状態に保つことが、自身の街を守ることにつながると認識すべきだと述べた。
その上で、啓発活動は以下の三原則を満たす必要があるとした。
- 歩道は歩行者を最優先とすること
- 規定に則った市民の経済活動を支援すること
- 都市秩序を確保すること
三段階で進める都市秩序対策
これに先立ち、ハノイ市は都市秩序の「ボトルネック」解消と、規律ある文明的な街区・行政区の構築に向け、三段階の計画を策定している。
具体的には、①基礎調査、②総点検・違反処理・撤去、③維持・再発防止である。
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