改善努力を継続した結果、クアンニン省が地方競争力ランキング(PCI)で4年連続1位を獲得した。
4月15日、ベトナム商工会議所(VCCI)は、約1万2300社(民間企業1万700社以上と外資系企業1600社)に対する調査に基づいて、地方競争力指数ランキング2020(PCI 2020)を発表した。
この結果によると、クアンニン省は、2019年と比べて2.69ポイント上昇し、総合評価75.09ポイントで4年連続でPCIランキング1位を獲得した。今年のPCIランキングでは以下、ドンタップ省、ロンアン省、ビンズオン省の順となっている。
ダナン市、ハノイ市、ハイフォン市は、今年もCPIランキングでトップ10を維持し、クアンナム省がトップ10から陥落し代わりにバクニン省がトップ10入りした。
VCCIのブー・ティエン・ロック会長は、このPCI指数は、国内の各省や市が行政の質を向上させ、良好なビジネス環境を作り出すことに向けた行動を促進する行動指標だと説明する。つまりPCIの結果は、各省と市がどれだけ改革や発展モデルのアイデアを模索し、実行しているかを反映している。
2020年のPCIランキングでは、平均スコアが60ポイントを超えている。平均ポイントが60ポイントを超えるのは、これで4年連続となる。VCCI法務部のダウ・アン・トゥアン部長によるとPCIランキングの上位と下位の差は徐々に縮まってきており、地方行政レベルでの改革意識が向上してきていると評価する。
この事実は、地方自治体の独創性や先進性といった指標が改善され、不透明なコストが減少していることを意味している。地方行政は大幅に改善され、ビジネス環境はより平等性が高まっている。
しかし、今回の調査結果はまた、地方自治体がビジネス環境の透明性をさらに改善し、地方自治システムの質を改善する必要があることも示している。今後は行政手続の簡素化、検査負担の軽減などについても地方自治体の改善努力が求められる。
VCCIの調査によれば、外国投資企業(FDI)にとってベトナムは、安定した政治体制、徐々に改善されている行政手続き、不透明なコストの減少といった改善状況により依然として魅力的な投資先と評価されている。しかし海外の投資家はベトナムが引き続き汚職を排除し、公共サービスの品質を改善し、行政手続きを簡素化し、インフラの質を向上させることを期待している。
2020年のCOVID-19 のビジネスへの影響について、VCCIのトゥアン法務部長は、「今年は、COVID-19 の影響により国内市場が縮小し、サプライチェーンが破壊されるという企業にとっては特に困難な1年だった」と話す。
「COVID-19 の感染拡大は、多くの企業に悪影響を及ぼし、売上と利益を減少させた。また、多くの企業で人員の削減が行われ、ベトナムの民間企業では平均35%、外資系企業でも平均22%の人員削減が行われた」とトゥアン部長は説明する。
そんな中で政府の企業に対する支援策は、実効性が均一ではなかったものの、納税期間の猶予、土地賃貸料の支払い延期など一部の政策は高い実効性をもたらした。
出典:15/04/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作