ベトナムのエビ業界は、2021年の目標を養殖場74万ha、生産量93万トン、輸出総額40億USDと設定した。
上記の情報は、4月14日にカントー市で開催された第3回ベトナムエビ産業見本市の開会式で、農業農村開発省水産局のチャン・ディン・ルアン局長が明らかにしたものだ。
エビは、ベトナムの主要な水産輸出品目で、2020年には73万6000haの養殖場で90万トンを養殖し、輸出総額は38億USDに達した。エビの養殖事業は、メコンデルタ地域を含め全国で数百万人の雇用を生み出しており非常に重要な産業の一つとなっている。
ルアン局長によると、世界のエビ産業の年間平均成長率は約7%で、2045年までに全世界のエビの総生産量は1500万トンに達すると予測している。ベトナムは、2045年までにエビの生産量を400万トンまで拡大し、世界シェアの25%を占め、輸出総額200億USDの世界最大のエビ生産・加工国になることを目指している。
現在、ベトナムのエビ養殖業界では、ハイテク技術を活用することが奨励されている。ベトナム国内でハイテク技術を活用したエビの養殖場は20万ha存在し、その内19万haがバクリュウ省とソックチャン省に集まっている。そのため、この2つの省にはエビの加工と輸出をおこなう外資系企業の投資が集中している。
ハウザン省の大手水産加工業者の幹部によると、2021年に同社では2020年から10%増の6億4000万ドルのエビの輸出を計画している。
この経営幹部は、「現在のエビの輸出における課題は、エビの生産コストが20%も増加していることに加えて、他のあらゆるコストが値上がりしていることにあります。例えばコンテナの輸送費は、以前と比べて200~500%増加しています」と話す。確かに現在、ヨーロッパ向けのエビのコンテナ輸出費用は以前の1500USDから6500USDまで値上がりしており、時には7500USD以上になることもある。
第3回ベトナムエビ産業見本市は4月16日まで開催され、150社の企業が約200のブースを使用して、エビの孵化技術、餌、医薬品、機械設備などの展示をおこなっている。
出典:15/04/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作