10月14日に保健省は、ワクチンの供給状況と地域の感染状況に応じて17歳から12歳までの子供に対して年齢の高い順にワクチンを接種することを承認すると発表した。
この年齢層に接種されるワクチンは、ワクチンメーカーと保健省のガイドラインに従い、保健省によって選定されたものを使用する。またワクチンの2回接種には必ず同じ種類のワクチンが使用される。保護者は、子供へのワクチン接種についての同意書への署名が求められる。子供はワクチン接種前に健康診断を受け、接種後も保健省のガイドラインに基づいた健康観察が実施される。
保健省は、12歳から17歳までの子供にどの種類のワクチンを接種するかについてまだ明言していない。世界的に見ると、ファイザー製のワクチンのみがアメリカのFDAによって子供への緊急使用が許可されている。
「条件が整った地方自治体は、10月から子供への1回目の接種が開始できるように計画と準備をお願いします。」と保健省は各自治体に要請している。各地方の保健局は教育訓練局と連携して、学校に通う6年生から12年生までのワクチン接種対象となる子供のリストを作成する。この年齢層で学校に通っていない子供については、自治体がリストを作成する。
子供向けのワクチン接種は、指定のワクチン接種会場、移動式のワクチン接種サイトおよび、学校施設(対面授業を実施している地域)を活用して展開される。
パスツール衛生疫学研究所は、各省と市での12歳から17歳向けのワクチン接種について計画を立案し、接種訓練を行いガイドラインを作成する。
子供向けのワクチン接種計画は、徐々に対象年齢を拡大させるとしている。現在、保健省は、18歳以上の成人に対して5500万回以上のワクチンを接種している。保健省では、今後もmRNAワクチン、不活化ワクチンなど異なる製造技術によるワクチンを輸入する予定だ。一部の種類のCOVID-19ワクチンはメーカーによって子供への接種が可能とされている。ワクチン製造メーカーの研究によれば子供への接種でも成人への接種と同様の感染防止効果が得られることが判っている。現在、他の国でも子供へのワクチン接種が既に実施されはじめてている。
10月13日の記者会見で保健省のチャン・バン・トゥアン副大臣は、現在専門機関が、12歳から18歳未満の子供へのワクチン接種を計画していると明らかにしていた。先日のキューバ訪問時に、フック国家主席は、キューバに対して子供へ接種するワクチンの資料を検討のために至急送付するよう要請した。ベトナムは子供へ接種するワクチンの購入を進めており、既にファイザー社と2000万回分のワクチン購入契約を締結している。しかし、ワクチンの受取時期と量については、メーカー側の都合が優先されることになっている。そのため保健省では、子供へのワクチン接種をワクチンが確保でき次第としている。
「ワクチン接種はまず16歳から17歳のグループに実施され、その後順次年齢を下げて実施します。ワクチン接種過程において、保健省と専門家は継続的に子供へのワクチン接種の安全性についての評価・検討を実施していきます。」とトゥアン副大臣は述べた。
保健省の報告によると、ベトナムの累計COVID-19感染者のうち0~2歳が2.5%、3~12歳が8.9%、13~17歳が5.7%を占めている。死亡率は0~2歳が0.19%、3~12歳が0.06%、13~17歳が0.09%となっている。
出典:14/10/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作