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【新型コロナ】子供へ接種するワクチンの種類は?なぜ誓約書が必要なのか?

(C) BAO TUOI TRE

ベトナムの多くの自治体が12歳から17歳の子供へのワクチン接種計画を発表したため、多くの保護者が子供に接種されるワクチンの種類や影響について不安感を抱いている。

子供に接種するワクチンの種類は?

ベトナム保健省の発表によると現在ベトナム国内では、ファイザー製のワクチンのみが12歳から17歳の子供へ接種することが承認されている。ベトナム政府は、ファイザー社と2000万回分のワクチン購入契約を締結しており、これは12歳から17歳の子供810万人に2回接種をするのに十分な量である。

キューバの開発した組み換えタンパクワクチンであるアブダラワクチンが子供に接種できるとの情報もあるが、ベトナムではアブダラワクチンは19歳以上への接種しか承認されておらず、現時点ではこのワクチンを子供の接種に使用する計画はない。

安全ではないワクチンを成長期の子供にワクチンを接種することで、子供の健康に長期的な悪影響が出る可能性があると考える保護者にとって、子供に接種するワクチンの種類は非常に重要な関心事となっている。

ベトナムワクチン接種拡大プロジェクトの専門家は、mNRAワクチンを子供に接種した場合には、ごく僅かだが心筋炎のリスクがあると説明する。心筋炎のリスクは2回目よりも1回目の方が高く、女の子よりも男の子の方がリスクが高いとされている。24歳から25歳の男女で比べた場合、男性が心筋炎になるリスクは女性の10倍も高いというデータもある。

なぜ子供のワクチン接種に誓約書が必要なのか?

ベトナム北部ワクチン接種拡大プロジェクトの責任者であるファン・クアン・タイ博士は、子供へのワクチン接種の前に保護者に誓約書に署名してもらう理由は、このワクチンの子供への接種についての臨床試験が十分に行われておらず、ベトナムで正式に子供への接種が許可されたわけではなく、あくまで緊急承認であるためだと説明する。

タイ博士は、ファイザー製ワクチンはアメリカでは臨床試験をおこなっており、子供への接種が正式に認可されているが、原則的にはベトナムで正式に認可するためには、ベトナムでも再度臨床試験を実施する必要があるとされており、今回のケースでは緊急承認という扱いになると指摘する。

「ワクチンが遺伝子に影響を与えるという報告書はこれまで一例もありません。ワクチンはヒトの遺伝子に組み込まれることはなく、あくまで細胞核の外側の細胞質でタンパク質合成マシーンに読み取られて、スパイクタンパク質を生成し、ウイルスへの抗体を作り出すのです。」とタイ博士は説明する。

「ワクチンの成分と作成されたタンパク質は、ワクチン接種から14日以内に分解されて体内から除去されるため、人間の遺伝子に影響を与えることはありません。だから妊婦へのワクチン接種も胎児に影響を与えないのです。」とタイ博士は付け加えた。

10月末には大量のワクチンがベトナムに届く見込みで、多くの自治体でのワクチン接種プログラムが展開される予定だ。その中で、子供の安全を最優先として、医療機関と教育機関は連携して子供へのワクチン接種を進める必要がある。

出典:18/10/2021 BAO TUOI TRE
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作