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【社会】ホーチミン市のグリーンカード政策とは?

(C)VNEXPRESS

ホーチミン市は、『COVIDグリーンカード』と『COVIDイエローカード』方式を適用し、3段階に分けた経済回復シナリオによって市民と企業の社会活動参加を調整することを計画している。

これは、9月10日にホーチミン市が、企業の意見を聴取するために開催した会合で提示した、9月15日以降の感染防止対策と経済回復計画の草案に記載されている内容の一部だ。

市民の健康を守りながら経済を開放するという観点から、”安全が確認された場所から解放する”という方針に基づき、ホーチミン市は、段階的に社会隔離措置を緩和するとして、7区、クチ県、カンゾー県で試験的にCOVIDカードの運用を開始する。COVIDカードとは、社会経済活動の回復プロセスにおいて市民を制御するツールだ。これは、医学的かつ疫学的条件を満たす個人に対して、COVIDイエローカードとCOVIDグリーンカードの2種類のカードが発行されるというものだ。カードには保健局のデータベースシステムから発行されたQRコードが表示される。

COVIDグリーンカードは、ワクチンを2回接種済みで抗体生成までの十分な期間が経過した人とCOVID-19に感染して回復してから6か月以内の人に発行される。COVIDイエローカードは、1回目のワクチン接種が完了し、抗体生成までの充分な期間が経過した人に発行される。

ホーチミン市の計画によると、経済回復は3段階に分けて実施される。第1段階(9月16日から10月31日までの予定)では、COVIDグリーンカード保有者はあらゆる活動(カラオケ、ディスコ、バー、マッサージ、店内での飲食、娯楽施設での活動、スポーツ活動、映画館、ショッピングモールは除く)に参加できる。COVIDイエローカード保持者は、COVIDの陰性検査証明書とセットで一部の活動が許可される。

全従業員がCOVIDグリーンカードを保有している企業は、あらゆる分野(カラオケ、ディスコ、バー、マッサージ、店内での飲食、娯楽施設での活動、スポーツ活動、映画館、ショッピングモールは除く)での活動が認められる。外部の人と接触する部署は全員がCOVIDグリーンカードを所持している必要がある。

第2段階(10月31日から2022年1月15日までの予定)では、ホーチミン市は、COVIDグリーンカードを所持する人に対してショッピングモール、スポーツジム、屋外娯楽施設、小型で規定の距離を確保している飲食店(20人未満)での飲食を認める。

第3段階(2022年1月15日以降)は、ホーチミン市は全ての経済活動を解放させる予定だ。カラオケ、ディスコ、バー、マッサージについては、参加者全員のCOVIDグリーンカード所持が義務付けられる。

今回提案されたロードマップに加え、ホーチミン市は、金融、製造業、販売業に対してコスト削減や労働者支援のために市場拡大や人材育成についての補助政策を検討している。

会議の席上、ホーチミン市人民委員会のファン・バン・マイ主席は、感染防止対策を効果的に実施しながら、経済活動を迅速に回復させるという課題は非常に困難であるとの見方を示した。規制緩和を迅速に進め、経済活動を回復させるためにも、ホーチミン市は、感染拡大を防止するための抜本的な対策に焦点を合わせる必要がある。

「効果的な感染防止対策によって、はじめて経済活動を回復させることができます。感染状況が改善すれば、経済回復と市場拡大が迅速に進められることになるでしょう。」とマイ主席は述べた。

どの地域や分野の産業を優先的に解放するかについて、マイ主席は、ホーチミン市単独で決めるのではなく、近隣地域と協力して同期的に問題解決を進める必要があると指摘する。そのため、ホーチミン市では最も適切な計画を立案するために、様々な意見を聴取したい考えだ。

これから9月15日までにホーチミン市は、様々な業界の企業の意見を聴取し、現状に合わせた解決策を検討する。「あまり多くの時間は残されておらず、一部の政策の決定に遅れが生じる可能性があります。ホーチミン市は、経済界が市の決定したプロセスに従って適切な情報共有と準備を進めてくれることを期待しています。」とマイ主席は述べた。

出典:09/09/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作