世界的な新型コロナの感染拡大が収まらない中、2021年のホーチミン市への海外から送金額が過去最高の65億USDに達する見込みであることがわかった。
ベトナム国立銀行ホーチミン支店のグエン・ホアン・ミン副支店長によると、この送金額は昨年から7%の増加で、過去最高額となる。通常、海外からの送金額は、マクロ経済の状況、海外労働者の状況、海外送金を惹きつけるサービスの有無などによって増減するが、ホーチミン市への海外送金は増加する一方だ。
ミン副支店長は、世界的にCOVID-19の感染拡大している状況下でも、海外からの送金が大幅に増加したことが、ベトナムドンの安定化に貢献したと分析する。また海外からの送金額以外に外国直接投資や輸出が増加したことも、外貨準備の安定化につながっている。
世界銀行（WB）の統計によると、2020年の世界全体での海外送金額は7%減少した。ベトナムの場合でも、ベトナム全体では2020年10月までの10ヶ月間の送金額が157億USDとなり、2019年の同時期と比べて7%減少している。ベトナムへの海外からの送金額が減少したのは、過去10年で初めての事であった。
過去5年間のベトナムへの海外送金額は約710億USDに達し、年平均６％の割合で成長を続けている。2020年の統計では、ベトナムは世界で9番目に海外からの送金額が大きい国であり、アジア太平洋地域で見た場合は、中国とフィリピンに次いで第3位となっている。
出典：12/05/2021 VNEXPRESS
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