今年のテト向けのダラット産生花の価格は、栽培費用の高騰によって10~20%上昇しているが、売れ行きは好調だ。
ダラットで花農家を営むニュンさんは、今年のテト向けに100万本のバラとカーネーションの切り花を市場に販売した。卸値は一本当たり5000~1万5000VNDで、昨年から10~15%値上がりしている。
「私の農園から市場に販売した花の数は昨年から2%程度しか増えていません。COVID-19の影響で、多くの品種が計画通りに栽培できなかったからです。」とニュンさんは話す。
ラムドン省で花農園を営むトゥーンさんも今年の出荷量は昨年とほぼ同量だとして、今年は非常に早い時期から5000鉢の菊の注文があったと教えてくれた。「今年は花の供給量が少ないので、卸売業者はあるだけ注文するようです。」とトゥーンさんは話す。
国内の花の販売量の20%を占めるベトナム最大手のダラットハスファーム社のアード・ゴーディン社長は、今年のテトに同社は1000万本の切り花と160万鉢の生花を市場に提供する準備をしていると話す。これは、昨年と比べて20%も多い。
「テト3週間前の当社の平均販売価格は、平日の価格より10~15%値上がりしています。当社ではすでに販売店からの注文処理を終えています。」とゴーディン社長は話す。
ゴーディン社長によると、今年はCOVID-19の影響を受けたものの、11月以降は市場の購買力は元に戻りつつある。顧客からの予約注文は以前より25%も増えている。ダラットハスファーム社では、2022年のテトは、昨年に比べて20%購買力が増加するとみている。
テトの生花の価格が上昇している理由について、ニュンさんは今年の花の栽培にかかる経費が昨年よりも20%上昇していることを挙げた。特にCOVID-19の影響によって花の栽培が難しくなり、輸送費も高騰したことが生産コストを押し上げた。
ダラット市経済局によると、今年、花の生産農家は苗の確保や輸送に苦労した。また、花栽培の材料費と人件費が15~20%増加し、多くの種類の肥料が50%近く値上がりした。そのため、今年の生花の販売価格は例年よりも高くなっている。
ダラット市で2022年のテト向けの花を栽培している農地は合計で745haある。このうち菊の栽培農地が260ha、バラが95ha、グラジオラスが5ha、ユリが30ha、カーネーションが200haで、その他の品種が85haとなっている。ダラット市の統計では今年の切り花の生産量は14億本で、2021年に比べて3.9%増加している。
出典:15/01/2022 VNEXPRESS
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