インテージベトナムの自動車パネル(約8000サンプル)で、2019年5月にベトナム自動車市場を分析してみた。まずメーカー別のシェアはトップが韓国系のKIA(31%)で、TOYOTA(26%)、Ford(12%)、MAZDA(8%)と続く。自動車オーナーの居住地を見るとホーチミン市とハノイでほぼ90%なので、この2都市に絞ってさらに分析を行った。
すると、ホーチミン市のメーカー別シェアはKIA(27%)、TOYOTA(26%)、Ford(12%)、MAZDA(9%)であり、一方のハノイではKIAが31%と比較的高く、TOYOTA(28%)、Ford(10%)、MAZDA(10%)と続く。自動車オーナーの年齢では、ベトナム全体では39歳がトップで、36歳、37歳、45歳の順。ホーチミン市は39歳、36歳、37歳の順で、ハノイは34歳、36歳、39歳と多少若めだ。安価なKIAのユーザーが多いためか。
各都市の区に絞って詳細分析をすると、ホーチミン市ではBinh Thanh、Go Vap、Thu Ducの順でオーナーが多い。高級車に絞って分析すると、BMWはBinh ThanhとDistrict 2、Mercedes-BenzはDistrict 7とBinh Thanh、LEXUSにおいてはBinh ThanhとDistrict 7の順で高い傾向がある。中心地から多少離れていて富裕層が住むDistrict2と7で高級車を持つ人が多く、若い夫婦が住むことも増えたGo VapやThu Ducではエントリーモデルが中心で、全体的に自動車オーナーが多い地域となっている。
ハノイで自動車のオーナーが多いのはHai Ba Trung、Hoang Maiの順。高級車で多いのは、BMWはHai Ba Trung、Dong Da、Mercedes-Benzも同じくHai Ba Trung、Dong Da、LEXUSはHai Ba Trung、Hoan Kiemの順だった。ホーチミン市と違って富裕層は中心地に多く、高級車のオーナーも同様だ。