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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.47
カラオケ店・クラブによる騒音問題
ベトナムの騒音規制

―― 最近、アパートの近くにクラブができたのですが、特に週末は深夜まで大音量で音楽を流すので、全く眠れません。ベトナムには騒音規制はないのでしょうか。

ラン あります。法令上、地域と時間帯に応じて騒音の上限が定められ、その上限を超える騒音を出すことは禁止されています

 地域は病院、図書館、学校等が所在する特別地域と、行政機関、住宅、ホテル等が所在する一般地域に、時間帯は6時から21時までの昼間と、21時から翌日の6時までの夜間に分けられています。

 そして、特別地域の上限は昼間55デシベル、夜間45デシベル以下、一般地域の上限は昼間70デシベル、夜間55デシベル以下となっています。

―― 私のアパートの周辺は恐らく一般地域です。すると夜間は55デシベルまでですが、どのぐらいの音量でしょうか。

ラン 中粒の雨の音が50デシベルと言われています。

―― 中粒とはいえ雨音ですか!? あのクラブの大音量の音楽はどう考えても絶対に上限を超えています。罰則などは科されないのでしょうか?

ラン 罰則もあります。上限を超えた騒音を出す事業者は、違反行為の重大性などにより最高で3億2000万VND(約180万円)の罰金と、最長1年の活動停止処分が科される可能性があります。

 最近の新聞等では、ホーチミン市は今後カラオケ店やクラブ等による騒音問題への取締りをより一層強化すると報じていますので、今後の取締りの強化に期待ですね。

―― そうですね。もう引っ越そうかと検討していましたので、一刻も早く取り締まって欲しいです。

Nhiep Thi Lan ニエップ・ティ・ラン
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス、パラリーガル。2017年ハノイ法科大学卒業。その後、名古屋大学大学院で2年間修士課程を修めて、現在は法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを行う。