ベトナムは、8月14日の24時間で過去最多の感染者数を記録し、ダナン市は1週間の外出禁止令を発出した。
ベトナム保健省の発表によれば、ベトナム全国で8月14日に新たに9716人の感染が確認された。このうち9710人が国内の40の省と市で確認されており、前日から560人の増加となった。同じ日の退院者数は4247人で、死者は349人だった。新規感染者のうち6200人（951人減）が隔離または封鎖地域で確認され、3510人（1511人増）が感染源不明となっている。
これにより感染第4波による全国の累計感染者数は26万1412人となった。そのうち、最も多いのがホーチミン市の14万4770人で、次いで、ビンズン省の4万1612人、ロンアン省の1万3885人、ドンナイ省の1万3070人の順となっている。
ホーチミン市では、1日の感染者数が4000人以下の状況が7日連続で継続していたが、昨日になって新規感染者数が4231人に増加した。ドンナイ省では、初めて1日の感染者数が1000人を超え、ビンズン省は、3日連続で新規感染者数が減少して2029人となっている。
8月14日、ホーチミン市は、重症化の兆候を見せている自宅隔離中のF0患者の治療を迅速にサポートするために、市内の22の区と県およびトゥードゥック市に312チームの緊急サポートチームを設立すると発表した。この緊急サポートチームには、医師、各自治体の保健所の看護師、ボランティアスタッフ、警察官、青年団メンバー、ドライバーなどが含まれている。
ホーチミン市は、国内最大の1000万人都市として38日間の社会隔離措置を実施した結果を踏まえて、今後30日間の感染対策を今日発表する見込みだ。ホーチミン市では、今後の計画を8月末までの2週間と9月からの2週間の2段階に分けるとみられている。9月15日までに感染状況を確実に制御するために、各段階での具体的な対策が決定される予定だ。
8月14日に、国内の多くの省が首相指示16号による社会隔離措置の延長を決めた。フーイエン省は、トゥイホア市など一部地域で首相指示16号の10日間延長を決め、それ以外の地域は首相指示15号を適用することになった。
メコンデルタ地域では、ロンアン省、ティエンザン省、チャビン省が首相指示16号の適用を8月末までまたは、新たな通知が出るまで延期することを決定した。各省の人民委員会は、市民に対して”その場から動かない”ことを要請している。ベンチェ省では、”グリーンゾーン”と”イエローゾーン”として首相指示15号の適用を提案しているモーカイナム県とタインフー県を除く、省内全域に首相指示16号の適用を1週間延長することを検討している。
一方でダナン市は、8月14日に8月16日の午前8時から8月23日まで市内の全ての活動を停止し、市民の外出を停止するように要請することを決めた。この発表は、実施の2日前に発表されたため、市民には、必要な仕事を整理し、生活必需品を購入するための時間的な猶予が与えられた。
この7日間のロックダウン政策は、ここ数日ダナン市での感染者が抑制されておらず、市中感染者が継続して発見されたことを受けて決定されたものだ。7月10日から現在まで、ダナンでは1609人の感染が確認され、ダナン市では7月31日の18時から首相指示16号よりも強力な隔離措置を適用していた。8月13日にダナン市では58人の新規感染者が確認され、そのうち16人が市中感染者であった。また、ホアクーン卸売市場では新たに非常に感染リスクの高いクラスターが発生していた。
ダナン市の外出禁止の7日間は、COVID-19感染防止対策に従事するスタッフ、救急医療関係者、医療スタッフおよび、郵便局スタッフ、食品販売業者、電力関係スタッフ、水道事業者、通信事業者、新聞記者など必要不可欠な業務に従事する者だけが外出を許可される。
政府機関、民間企業、団体などは、事務所で業務する人数を最小限に抑える必要があり、必要不可欠な業務に従事するスタッフのみを選任して会社内に滞在させることができる。工業団地やハイテクパーク内の製造業は、事業活動が認められるが、従業員数を30%以下に抑え無ければならない。全ての政府機関、企業、団体は『3つの現場対策（現場で仕事、食事、休憩）を確実に実施する必要がある。
また、カインホア省人民委員会も累計の感染者数が2197人まで増加したことを受けて、COVID-19感染防止対策としてニャチャン市民に対して8月14日の0時から1週間の外出禁止を要請することを決定した。
この決定により、50万人以上のニャチャン市民が自宅に滞在することになり、”人と人を厳格に隔離する”という原則に基づき、どうしても必要な場合以外は、外出できなくなった。
出典：15/08/2021 VNEXPRESS
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