ビンズン省の総合病院で助産師として働いていたグエン・トゥイ・チンさん(32歳)がCOVID-19の感染により妊娠20週目で死亡した。
8月17日、ビンズン省保健局のグエン・ホン・チューン局長は、COVID-19感染により亡くなったグエン・トゥイ・チン助産師の家族にお悔やみの手紙を送った。
この手紙の中でチューン局長は、「トゥイさんのご家族と同僚の皆さんは市民の健康を守るために自分自身を犠牲にした白衣の戦士を永遠に誇りに思うでしょう」と述べた。
「私達は、以前のような平穏で健康な生活を取り戻すためには、この戦いに勝つしか道はないのです。」と手紙には書かれている。
助産師のチンさんは、COVID-19感染後に重症化し、ビンズン省総合病院で治療を受けていたが、8月16日に亡くなった。チンさんは、妊娠を理由にワクチンを接種していなかった。
ビンズン省は現在、ホーチミン市と同様COVID-19の感染が猛威を振るっている。8月17日だけでもビンズン省は3332人の新規感染者が確認され、累計感染者数は4万9833人となった。このうち重症者は550人近くにのぼる。
ビンズン省保健局は、これまでにもCOVID-19に感染した医療関係者がいたことは認めたが、具体的な数字は明らかにしていない。
取材に対してビンズン省総合病院のバン・クアン・タン院長は、ビンズン省総合病院はCOVID-19重症患者の治療を担当しており、最近は医療が過負荷状態に陥っていると話す。ビンズン省総合病院は、COVID-19患者に加えて、他の病気による重症患者の受け入れと治療もおこなっている。
ビンズン省内の各医療施設では現在、約1万2500人のCOVID-19患者が治療を受けている。この中には、100人以上の妊婦も含まれている。
出典:18/08/2021 BAO TUOI TRE
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