9月20日までのデータ入力が進行中であるため、多くの人がまだ電子健康手帳でワクチン接種の証明を表示する事が出来ていない。
実際、多くのユーザーが接種後にアプリでワクチン接種証明を取得しているのも事実だ。しかし少なくない人が接種から1～2か月経過しているにもかかわらずまだ、アプリ上で情報が表示されない。
ハノイ市に住むハンさんは、7月にワクチンを接種したが、未だにアプリ上では、未接種と表示されている。「仕事に行く時に接種証明書の紙を持参する必要がありますし、2回目の接種の案内が来るのかどうかも不明です。」とハンさんは話す。ハンさんと一緒にワクチン接種を受けた他の多くの人も接種証明が表示されないが、ハンさんより後に別のグループで接種を受けた人が表示されるケースもある。
ベトナム保健省の説明によると、エクセルファイル形式のデータ、紙ベースのデータ、情報不足データという3つの異なる形式のデータがあり、現在徐々にシステムに入力されている状態だという。先週、全国の各地方自治体に送付された文書の中で、保健省は関連機関に対して全国COVID-19ワクチン接種システムに9月20日までにデータを入力するように要請している。
「各自治体が正しい情報を入力すれば、その後ユーザーは正しいワクチン接種証明を受け取ることができるようになります。」と保健省IT部局のグエン・チューン・ナム副局長は説明した。さらに、保健省によると、このデータ入力は、ワクチン接種結果の検索、統合、報告プロセスを容易にし、1回目の接種を完了した人の情報をアップデートして、2回目のワクチン接種を通知する根拠にすることが出来るようになる。
全国COVID-19ワクチン接種情報ポータルサイトの情報によれば9月7日までに全国で2320万回分のワクチンが接種された。そのうち、Viettel Solutionsの9月6日時点のデータによると、2060万人近くのデータがシステムに入力されている。つまり現時点でおよそ10％のデータが入力作業待ちという事になる。未入力データの殆どは、全国ワクチン接種プラットフォームが発表された7月10日以前にワクチン接種を受けた人のデータだ。
アプリを開発したVittel Solutionsの代表は、「ワクチン接種者のデータが大量にあるので、各医療施設がデータを入力するのに時間がかかっています。そのため、既にワクチン接種を受けた人でもある人は先に登録されある人は後から登録されるという事が起きています。」と説明する。ワクチン接種証明の表示はワクチンを接種した医療機関のデータ入力状況によって異なることになる。
上記の状況を受けて、全国ワクチン接種ポータルサイトは、ワクチン接種情報送信機能を追加した。9月7日までにサイトには3万5000件以上の情報が寄せられ、そのおよそ半数が、1回目の接種を完了したのに表示されないというものであった。接種情報を送るためには、ユーザーは氏名、電話番号、ID番号、住所、接種したワクチンの種類、ワクチン接種証明書の画像などの情報を入力する必要がある。
開発元によるとユーザーが正しい情報を入力すれば、15分程度で情報が更新される。電子健康手帳アプリでは、ワクチン接種1回の人は黄色、2回接種の人はグリーンの証明書が表示される。
出典：08/09/2021 – VN EXPRESS
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