ホーチミン市保健局によると、直近1週間に実施したランダムスクリーニング検査の結果、92人の陽性者のうち70人がオミクロン株に感染していたことが分かった。
COVID-19感染防止・経済回復管理委員会とホーチミン市内の22の区と県が参加した会議において、「化学な根拠から、ホーチミン市では既にオミクロン株が優勢になっている可能性が非常に高い。」とホーチミン市保健局のタン・チー・トゥーン局長は述べた。
具体的には、2月10日から17日にかけてホーチミン市で実施された、オミクロン株のランダムスクリーニング検査において、92人の陽性者のうち70人がオミクロン株に感染しており、全体の76%を占めていた。これが最近になってホーチミン市内の感染者数が増加している原因の一つだと考えられている。
ホーチミン市内の感染状況について保健局は、2月22日にホーチミン市ではテト以降では最多の797人の感染を確認し、このうち140人以上が市中感染だったと報告した。「先週、市内の全ての区と県で感染者数が増加しました。」とトゥーン局長は述べた。
トゥーン局長によると対面授業が再開された2月14日から2月20日までの子供の感染者数は、その前の週に比べて3倍に増加している。具体的には2月14日の週に学校で感染が確認されたのは7505人で、そのうち教員が706人で、生徒が6799人だった。この週だけで200校以上の学校で感染者が確認されている。
トゥーン局長は、市内の3か所の小児病院が100人のCOVID-19感染児童の治療にあたっており、このうち15名は他省から搬送されてきたと述べた。「注意すべきなのは12歳未満の感染者のうち、93%がワクチン未接種であることです。保健局では、このグループに対して特別な注意が必要だと考えています。」とトゥーン局長は述べた。
トゥーン局長は更に、保健局では子供の感染者増加を受けて、感染者の収容、治療対応に関する計画を立案、展開すると述べた。現在、ホーチミン市内の3つの小児病院には450床の入院病床と150床の重症対応病床が用意されている。保健局では、治療レベルの階層化を実施し、自宅療養が必要な場合の具体的なガイドラインを作成する。
また、保険局は専門家チームと協力し、3つの小児病院でのオンライン医療相談を実施し、教師や保護者からの相談に適時対応するとしている。医療センターと医療ステーションに対しては、子供のCOVID-19感染者が確認された場合の対応方法が指示される。
更に保健局では、感染者数と呼吸器のサポートが必要な重症患者数について注意深く観察を続ける。これは、呼吸器のサポートが必要な子供の重症患者数が100人を超えた場合に対面授業停止の検討をホーチミン市人民委員会へ助言することを目的としている。現在、ホーチミン市では1日あたり5人の重症化した子供が確認されている。
出典:22/02/2022 VNEXPRESS
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