ホーチミン市、ロンアン省、ソクチャン省、ヴィンロン省の多くのガソリンスタンドがガソリン不足のために『販売停止』の看板を掲げている。
2月10日の午後にホーチミン市7区グエンティタップ通りにあるガソリンスタンドでは、一人当たり5万VNDまでに販売量を制限してガソリンを販売していた。店員の説明によるとガソリンが不足していることが理由だという。このガソリンスタンドは18時ごろになると営業を停止した。
同様の理由で、トゥードゥック市のカーバンカン通りにあるガソリンスタンドも『販売停止』の看板を掲げていた。またゴーバップ区とタンフー区の一部のガソリンスタンドもRON95ガソリンが不足しているとして販売を停止していた。
ホーチミン市商工局のグエン・グエン・フーン副局長は、市内の一部のガソリンスタンドでガソリン不足が発生していることを認め、2月10日の午後に検査したところでは、7か所のガソリンスタンドがガソリン不足となっており、2か所が防火システムの設置のために営業を停止していると説明した。
ロンアン省でも多くのガソリンスタンドがガソリン不足となり、幾つかの店舗では販売量を制限して活動を続けている。2月10日の午後にビンチェウのガソリンスタンドでは、多くの顧客が希望する量のガソリンを購入できなかった。またほかの店でも顧客の希望する量の半分しかガソリンを販売していない。
ヴィンロン省では、商工省の検査チームが、一部のガソリンスタンドで販売用のガソリンタンクが空になっており、ガソリンが届くまで『ガソリンありません。』の看板を掲げているを発見した。他のガソリンスタンドでは、まだガソリンは残っているが様々な理由から販売を停止していた。
ソクチャン省では、検査チームがアンラックタイ村にある4つのガソリンスタンドのうち、2か所でRON95ガソリンが品切れとなっているのを確認した。一方で残りの2か所のガソリンスタンドには約7000リットルのE5 RON92ガソリンが残っているのに”販売停止”の看板が掲げられていた。これに対してガソリンスタンドのオーナーは、卸売会社からガソリンが届いたばかりなので、まだ販売ができていないと説明した。
商工省のレー・ビエット・ロン主任検査官は、このような説明は説得力に欠けると指摘する。検査チームはこれらのガソリンスタンドに対して処分を科すため記録文書を作成した。ホーチミン市のフーン副局長も販売を停止しているガソリンスタンドが規定に違反したり、買いだめをしている場合は処分する方針を示している。
フーン副局長によると、商工局は、商工省へ報告するためにガソリン輸入業者に対して直近6か月の輸入量を報告するよう求めている。2月10日の午後、ホーチミン市商工局のブイ・ター・ホアン・ブー局長は、今日から5月31日まで市内のガソリン販売業者の検査を実施する決定文書に署名した。
ガソリンの買い占め行為を避けるため、商工省の検査チームはガソリンの卸売りと小売業者の検査を継続する。商工省では検査結果に基づいて、自治体と協力して違反企業を処分するとしている。
2月9日に開かれた会議で、商工省のグエン・ホン・ジエン大臣は、利益のためにガソリンを買いだめしている業者を摘発すると述べた。もし、違反した企業が発見された場合、操業停止や事業ライセンス没収などの罰則が与えられる可能性がある。
2月8日にガソリンと石油販売に関して関係省庁と民間企業を集めた会議において、ホーチミン市人民委員会のファン・ティ・タン副主席は、主要なガソリン販売企業が今後40~60日の間、安定的にガソリンを供給することを約束したと述べた。
これより前にレー・バン・タイン副首相は、いかなる場合でもガソリン不足が発生しないように要請した。タン首相によるとガソリンは非常に重要な戦略品目であり、ガソリン不足は、市民生活や経済に多大な影響を与えるため、科学的かつ厳格な方法で管理、運営する必要がある。
「商工省はより積極的に取り締まりをおこない、生産活動や生活に必要なガソリンや石油を絶対に不足させてはいけません。また石油の製造と輸入のバランスはより詳細かつ正確に立案する必要あります。」とタイン副首相は、商工省に指示した。
出典:10/02/2022 VNEXPRESS
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