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【新型コロナ】テト休暇後に感染者が増加すれば重症者も増える可能性

(C) VNEXPRESS

保健省のグエン・チューン・ソン副大臣は、国内の活動が徐々に再開される中でテト期間中の移動需要が拡大したことにより、COVID-19の感染者及び、重症者が増加していると述べた。

これは、オミクロン株が出現し、様々な社会経済活動が再開されている中で、地域社会に感染を蔓延させるリスクがある。「もし、なにも制御しなければ感染者が過剰に増加し、入院者が増え、高齢者や基礎疾患のある高リスクグループの医療を圧迫する恐れがあります。」とソン副大臣は述べた。

ソン副大臣は、国内の感染状況は基本的に抑制されており、重症者や死者数は徐々に減少しているとの見方を示した。しかし、2月4日以降は感染者数が徐々に増加に転じており、2月7日には1万7000人近くの新規感染者数が記録された。2月8日の新規感染者数は約2万2000人で、10月以降では最も多い数字となった。保健省の発表した過去1週間の新規感染者数は10万人近い数字となっている。

重症者数は減少傾向にあり、先月までは3000~4000人程度だったのが、最近では2000人前後で推移している。先週の重症者数は、その前の週と比べて27%減少している。また、死亡者数も昨年の同時期と比べて1週間当たり246人も減少している。

テト休暇後の感染者の増加は専門家によって事前に予測されていた。専門家は、市民が感染の新たな波を防ぐために5Kルールを遵守している限り、感染者の増加はそれほど心配する必要はないと指摘する。

保健省予防医学局の元局長であったチャン・ダック・フー准教授は、感染者数が増加している一番の原因は、テト休暇期間中の人々の交流にあるとしている。2番目の理由として、テト休暇後に多くの労働者、学生、生徒がホーチミン市へ仕事や通学のために戻ってきたため、検査の需要が拡大した点があげられる。検査を実施すればするほど新規感染者数は増加することになる。また、ベトナムは現在、ウイズコロナ方針により、安全かつ柔軟に感染に対応するため規制を緩和している。

フー准教授は、ソン大臣の発言に同意して、「新規感染者は確かに増加しているが、感染自体は制御されているといえるでしょう」と述べた。また、フー准教授は、ベトナム国内ではワクチン接種率が全国的に高いため、重症者数はそれほど多くないと指摘する。ベトナムではこれまでに1億8200万回分のワクチン接種が実施され、そのうち、1回目の接種が7900万回以上、2回目のの接種が7400万回、3回目の接種が2900万回となっている。また、ベトナムは、これまでの感染拡大によって、感染防止対策と治療に関して十分な経験を持っている。

専門家は、今後の感染拡大の予測について楽観的な見方を示している。ホーチミン市医薬大学公衆衛生学部のドー・バン・ズン学部長は、ベトナムはワクチン接種率が高いので、もし市民が5Kルールの習慣を維持すれば、一時的に感染者が増加してもすぐに減少に転じ、新たな感染の波は生じないとの見方を示している。

「しかし、もし国民が油断して5Kルールを遵守せず、感染者が自主隔離をおこなわず勝手気ままに移動するようなことがあれば、新たな感染の波が起きる可能性があります。」とズン准教授は分析する。

実際、ベトナムでは、これまで長期休暇後に感染拡大を記録している。昨年のテト休暇後には感染第3波が発生し、13の省と市で1300人以上の感染者が出た。2021年4月30日の連休後には、デルタ株による感染第4波が発生し、ベトナムはCOVID-19との戦いにおいて最も厳しい時期に突入した。当時はワクチン接種率が低く、感染は瞬く間に全国に拡大し、新規感染者数と死亡者数は以前の何倍にもなった。これまでの感染第4波による感染者数は230万人を超えており、ベトナムの感染者全体の99.7%を占め、依然として終息していない。

COVID-19を通常の病気とみなす

バックマイ病院の元小児科部長のグエン・ティエン・ズン准教授は、COVID-19を通常の病気の一つと考え、恐れすぎず、運悪く感染してしまったら治療に専念するように推奨する。「殆どの人がこの病気について理解しています。COVID-19は、以前に考えていた程、恐ろしい病気ではなく、自宅で治療することが可能です。」とズン准教授は話す。最も重要なことはCOVID-19による重症患者と死者を抑制し、ワクチン接種を加速させ、高齢者と基礎疾患のある人を守ることだ。

オミクロン株についても専門家は、軽症が多いためにそれほど不安視はしていない。政府や関係機関は油断してはならないが、恐れすぎて不当な制限をかけるべきでもない。2年間の戦いによってCOVID-19はもはや未知の病気ではなく、人々の生活や社会経済活動に悪影響を及ぼさないように対策を検討する必要がある。

フー准教授によると市民は自発的に健康状態を観察しており、疑わしい症状がある場合は自宅で簡易検査をおこない、治療することができる。高齢者、基礎疾患のある人、ワクチン未接種の人は主体的に自分自身を守る必要がある。しかし、運悪く自分や家族が感染してしまったとしても、悲観的になったり慌てる必要は無い。「不必要で無駄な検査の実施は避けるべきです。」とフー准教授は話す。

ズン准教授は、テト休暇に帰省や旅行をした人の中には、感染を隠したいと思う人がいると指摘する。「感染した人は、医療申告をおこない、周りに感染を広げないために自主的に隔離する必要があることを理解してください。」とズン准教授は話し、「常に5Kルールを遵守することは不便を感じるかもしれませんが、人生にとってそれほど大きな影響はありません。一方で、油断して再度感染爆発が起きて社会隔離措置が適用されれば、自分の人生だけでなく社会経済活動にも大きな悪影響をもたらします。」と強調した。

保健省は、各地方自治体に対してオミクロン株など新たな変異株による感染拡大を防ぐために、油断せず常に警戒を怠らないように要請した。そのため、各自治体は市中感染の疑いを早期に発見し、迅速に隔離、封鎖といった装置を講じる必要がある。同時に、隔離や封鎖されたエリア内で感染拡大を防ぐための医療活動を実施する。また水際対策を厳格に管理し、各省と市での春のワクチン接種キャンペーンを引き続き促進させることも重要になる。

出典:09/02/2022 VNEXPRESS
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