計画投資省によると2021年1月から5月20日までの新規投資登録、増資登録、株式購入など外国人投資家による投資総額は、2020年の同時期に比べて0.8%増の140億USDに達した。また外国人投資家による直接投資プロジェクトの実行投資額は71.5億USDに達する見込みで、2020年の同時期と比べて6.7%も増加している。
具体的には、2021年5月20日までに613件の投資プロジェクト（2020年同期から49.4％減少）に対して投資ライセンスが発給され、総登録資本額は88.3億USD（2020年同期比18.6％増加）に達した。また342件（前年同期比21.6％減）のプロジェクトで増資登録手続きが行われ、増資総額は38.6億USD（2020年同期比11.7%増）となった。
2021年最初の5か月を振り返ってみると、外国投資案件の新規登録および、増資登録はともに、件数としては減少したが、金額ベースでは大幅に増加している。
特に実行投資額は、2020年同時期と比べ6.7%増の71.5億USDに達するとみられ、増加の勢いを維持し続けている。
投資分野に関して見てみると、外国直接投資は18分野に及んでおり、最も多いのが製造業分野の61.4億USDで、全体の登録資本の43.9％を占めた。次に投資が多かったのが発電関連で、総登録資本額は54.3億USDとなり、登録資本全体の38.8%を占めた。以下、3位は不動産分野の10.5億USD、4位は卸売り・小売業の5.2億USDの順となっている。
国別でみると2021年にベトナムに投資した国は、70ヶ国に上っている。その内最も多いのがシンガポールの52.6億USDで全体の37.6%を占めている。2位は日本の25.9億USDで、3位は韓国の18.3億USDとなっており、以下中国、香港、台湾の順で並んでいる。
ベトナム国内の外国投資先は、56の省と市に渡っており、最も多かったのがロンアン省の33.5億USDで、全体の23.9%を占めている。2位はホーチミン市の13.4億USDで、3位がカントー市の13.2億USDとなっており、その後ビンズン省、ハイフォン市、バクザン省の順となっている。
2021年5月20日までにベトナム国内には3万3615件の有効な投資プロジェクトがあり、その総登録資本額は、3968.6億USDとなっている。外国直接投資プロジェクトの累計実行投資額は2400億USDで、有効な投資プロジェクト全体の60.5%に相当している。
出典：27/05/2021 SAI GON GIAI PHONG
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