2021年1月からの10か月間でベトナムは、33万2000トンの豚肉(生きた豚は除く)を輸入しており、これは昨年同期と比べて300%近くの上昇となっている。
税関総局のデータによると2021年の10か月間に屠殺用として35万頭の生きた豚がタイから輸入されており、これは昨年度期比で50%の増加となっている。他にも各部位の解体済みの豚肉が約33万2000トンが輸入され、これは昨年同期比の3倍近い数字となっている。これにより、2021年の10か月間におけるベトナムの冷凍豚肉と生きた豚の輸入総額は6億1700万USDに達した。
ベトナムに豚肉を輸出している国のトップ5は、ロシア、ドイツ、ブラジル、オランダ、カナダとなっており、中でもロシアは全体の42.8%を占めており、ベトナムへの輸出額は1億4230万USDに達している。
ベトナム国内市場では、生きた豚の値段は一時、㎏あたり4万VNDまで継続的に下落を続けた。しかし旧正月が近づいてきたことで市場の需要が増加しはじめ、この2日間で㎏あたり4万3000VND~5万VNDにまで上昇してきている。一方で解体された豚肉の価格は依然として高く、一部の輸入豚肉の価格を大きく上回っている。
以前は、ベトナムへの豚肉の大量の輸入が国内の豚肉価格の下落の理由の一つであるという意見が多くみられた。しかし、農業農村開発省によれば豚肉の輸入量は、国内の豚肉生産量に比べればごく僅かな比率しか占めていない。つまり、これまでの豚肉の価格下落の理由は豚肉の輸入が原因ではなく、国内の需給バランスの問題ということになる。
豚肉以外にも、ベトナムは今年の10ヶ月で5万トンの牛肉を輸入しており、輸入総額は2億2000万USDに達している。このうち、オーストラリア産の牛肉が50%を占めている。
出典:06/12/2021 VNEXPRESS
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