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【経済】ホーチミン市の飲食店、規制緩和後も低調な回復状況が続く

(C) VNEXPRESS

ホーチミン市の規制緩和から1ヶ月以上が経ち、店内飲食再開から2週間が経過した。飲食店は徐々に回復しつつあるが、今後の見通しについては不安が残る。

ホーチミン市1区のディンティエンホアン通りで、喫茶店を営むホアさんは、売上がようやく以前の30%くらいまで回復したと話す。ホアさんによると、売上がそれほど上がらない理由は、近所のオフィスにまだスタッフが完全には戻ってきていないことによるものだ。しかし、家賃の2000万VNDは毎月全額支払う必要がある。

中小の飲食店だけでなく、大手の飲食チェーンも回復傾向は低調である。Cofee Bikeチェーンの創業者兼CEOであるホアン・ティエンさんもデリバリー専門店の方は、社会隔離前の水準まで戻ってきているが、店内でのサービスを提供する店舗については、客数が少ないと話す。

ティエンさんの推定では、ホーチミン市内中心部に仕事で戻ってきている人はまだ30~40%に過ぎない。そのため、このチェーンでは、デリバリー販売に注力するようにしている。

「店内飲食を提供する飲食店のオーナーは、続けるべきか辞めるべきかというジレンマを抱えています。毎月の固定費を削減するために郊外へ移転することを決めるオーナーも数多くいます。」とティエンさんは、ホーチミン市内のフランチャイズパートナーの状況について述べた。

プレミアムカフェに分類されるスターバックスベトナムは、具体的な経営状況については明言を避けたが、今後の見通しについて慎重な姿勢を見せている。「経営状況は依然と同じではありません。」とスターバックスベトナムの担当者は取材に答えた。スターバックスベトナムは、顧客からの需要は依然として高いが、多くの人が集まる場所に行くことにはまだ抵抗があるようだと分析している。

ホーチミシ内で5店舗の海鮮レストランを経営するドアン・ティ・アイン・トゥーさんも、先月から店舗の営業を再開したが、店まで来て食事をする人は、それほど多くないと話す。「まだ、多くの人が外食について依然として慎重なため、レストラン事業は一部しか回復していません。基本的にまだ顧客は少なく、デリバリーがメインです。」とトゥーさんは話す。

ホーチミン市統計局によると、ホーチミン市が規制を緩和した10月の飲食店の売上高は5480億VNDで9月に比べて13.5%増加したが、前年同期と比べるとマイナス92.6%という大幅な減少となっている。

全国の外食産業の回復レベルと比較しても、ホーチミン市の飲食店の回復状況は低調だ。統計総局のデータによれば、10月の全国の飲食店の売上高は25兆9000億VNDで9月から48.5%増加している。特にビンディン省(78.3%)、ハノイ市(94.1%)、カインホア省(127.5%)、カントー市(239.6%)などの地域では、飲食店と宿泊業が大幅な回復を見せている。

ただし、上記の地域を除けば、ホーチミン市以外の地域でも、社会隔離措置実施前の時期と比べて飲食店の回復の勢いはそれほど強くなっていない。

具体的には、10月上旬2週間のF&B産業の全体的な回復状況は、第2四半期の20~30%に過ぎない。この数字は、他の小売業の回復状況と比べてもかなり低調である。例えば、スーパーマーケットやショッピングセンターは約90%回復している。携帯電話と通信機器販売の大手チェーンは、70~90%程度回復しており、小型の販売店の場合は2倍以上にまで成長している。

そのため、F&B産業は、まだ多くの地域で事業活動に制限があり困難な状況にある美容・健康産業と共に”回復が遅れている”グループに分類されている。そのため、飲食業界が以前の状況まで回復するためには、より多くの時間と成長促進政策が必要になるとみられている。

しかし、飲食業界にも光明の兆しはみられる。一部のチェーン店では、ユーザーの需要に対応する優れた販売とデリバリー戦略を取り入れたことで、社会隔離前の状況よりも高い売上を上げるなど目覚ましい回復を見せている店舗もある。

ホーチミン市は10月1日から社会隔離措置を緩和し、飲食店のデリバリー販売を許可した。また10月28日からは、感染防止対策の基準を満たす飲食店に対して店内でのサービス提供を許可した。ただし、酒類の提供については7区とトゥードゥック市の一部の地域での試験販売のみとし、営業時間は21時までとされた。

しかし、1日の感染者数が1000人を超えるようになった11月7日以降、多くの飲食店のオーナーには不安が広がり、将来への見通しは悲観的になりつつある。「F0が再び増加してきたということは、状況はまだ完全には回復していないと思います。」とトゥーさんは話す。そのため、トゥーさんの海鮮レストランは、復活のために別の道を模索している。トゥーさんは、これ以上店舗を増やす予定はなく12月以降はデリバリーとフランチャイズに注力する予定だと説明してくれた。

スターバックスベトナムは、F&B産業の回復はワクチン接種の進捗状況にかかっているとの見方を示す。スターバックスベトナムは、今年の年末までに全国民が少なくとも1回のワクチン接種を完了すれば、将来の見通しは明るくなると分析する。「その時には、景気も良くなり、当社だけでなく全国の企業の経営状況が好転するようになると期待しています。」とスターバックスベトナムの担当者は話した。

出典:15/11/2021 VNEXPRESS
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