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【経済】2021年ベトナムのGDP成長率は2.58%

(C) VNEXPRESS

2021年のベトナムのGDP成長率は、第3四半期のマイナス成長が響き過去10年で最低レベルの2.58%となった。

12月29日に統計総局は、2021年のベトナムの社会・経済状況に関する記者会見をおこなった。それによるとベトナムの第4四半期の経済成長率は5.22%で前年同期を上回った。

しかし、2021年通年でのベトナムの経済成長率は2.58%となり、2020年の2.91%を下回り過去10年で最低の数字となった。

統計総局によると、この結果はCOVID-19の感染拡大の影響を受けたもので、特に第3四半期には多くの重要経済地域が長期にわたる社会隔離措置を実施したために、あらゆる産業が深刻な打撃を受けたことを反映している。しかし、統計総局ではこの結果は、感染防止対策と事業活動を維持させるという両方の目的を達成するという意味においては”大きな成功”であったと評価した。

各産業分野別では、農林水産業が2.9%、製造業と建設業が4.05%、サービス業が1.22%の成長であった。

農林水産業の分野では、農作物の生産性が昨年よりも大幅に改善し、畜産業は安定していた。一部の農産物の輸出額が2021年に大幅に上昇したことが経済成長率に貢献した。

12月の貿易も好調で、輸出入額は665億USDに達し、前月から6.4%の増加となり、前年同月比では19.7%の増加となった。通年の輸出入額は6680億USDと昨年から22.6%増加しており、輸出が19%増、輸入が26.5%の増加であった。

製造業と建設業の分野では、依然として製造・加工業が経済全体の成長の原動力となっており、成長率は6.37%に達した。電力分野の成長率は5.24%だった。一方で鉱業分野は、原油生産量が5.7%、天然ガス生産量が19.4%減少したために、全体で6.21%のマイナス成長となった。

サービス業は、4月下旬以降のCOVID-19の感染拡大が深刻な打撃を与えた。一部の主要なサービス産業がマイナス成長となったことがサービス業だけでなく経済全体にマイナスの影響を与えている。卸売・小売業は、昨年と比べて0.21%減少し、物流・倉庫業は5%以上のマイナス、宿泊・飲食業は、20.18%という大幅なマイナスとなった。

医療分野と社会支援活動はサービス業の中で最も高い42.75%の成長を記録し、金融業は9.42%、情報通信業は6%弱のプラス成長となった。

12月のガソリン価格は、世界の原油価格引き下げに応じて下落した。COVID-19の感染拡大は続いており、一部の地域では2021年度の学費が免除または減額されたことで、12月の消費者物価指数(CPI)は前月から0.18%のマイナスとなった。

2021年のCPIは前年と比べて1.84%増加したが、これは2016年以降で最低の増加率であった。

出典:29/12/2021 VNEXPRESS
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