ホーチミン市の2023年1月から4月までの輸出総額は120億USDで、前年同期から21%以上落ち込み、ホーチミン市の経済回復が進まない原因の一つとなっている。
これは、5月25日に開催されたベトナム輸出品展示会において、ホーチミン市人民委員会のボー・バン・ホアン副主席が明らかにした内容だ。ホアン副主席によれば、ホーチミン市の輸出額は依然として大幅に減少している。
ホアン副主席によれば、輸出額は前年同期比で21%以上減少しており、過去22年間で最大の減少となっている。縫製品、水産品、家具など主要輸出品目も大幅に輸出額が減少している。この状況はホーチミン市の経済回復に直接的かつ包括的な影響を与えている。
ホアン副主席はこの理由について、世界経済が低迷していることで受注量が減少していると説明した。特に主要輸出先であるEU、アメリカなどの購買力が衰退していることが大きい。
輸出以外にも国内の消費者が支出を引き締めていることで購買力も30~50減少している。Napoli Coffeeの創設者であるグエン・ドゥック・フン氏は同社の今年の輸出額が前年同期から約40%も減少していると述べた。国内の消費市場も値下げキャンペーンやプロモーションなどをおこなっても低迷したままとなっている。インスタントラーメンの老舗企業であるColusa-Miliket社も国内の販売量が30%減少したと述べている。
市場の低迷に直面してホーチミン市は、国内外の市場での商品需要を刺激するためベトナム輸出品展示会を開催するなど様々な貿易促進活動を展開している。
ベトナム輸出品展示会には250以上のブースが設置され、農産品、縫製品、革靴、家具、ゴム・プラスチック製品など様々な商品が展示された。また、多くの国内企業が最大50%オフといったプロモーションを展開していた。
このイベントには一般市民3000人以上が来場して買い物をしたほか、日本、韓国、インド、アメリカなどの企業のバイヤーも輸出パートナーを求めて来場していた。
出典:26/05/2023 VNEXPRESS
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